
「昆虫標本の世界―収集から収蔵、多様性保全まで」@東大総合研究博物館
今月21日、以前から気になっていた上記昆虫展へ。
誰が使ってるのか分からない「懐徳門」を入ってすぐの総合研究博物館。
現在、一階には骨格標本を多数展示する「キュラトリアル・アート」展が、
そして二階にひっそりと昆虫標本展が開かれている。
標本数は少なかったが、展示内容には満足。
桝田皐士郎5歳が見つけた雌雄同体のカブトムシや、
珍しいチョウを集めた五十嵐コレクションが見れた。
今年10月名古屋で開催の生物多様性条約COP10を意識し、
昆虫の分布・生態から見える環境変化にも言及。
ヤクシマルリシジミの北上とか、嬉しいのか嬉しくないのか…複雑。

ユリイカ2009年9月臨時増刊号 総特集=昆虫主義
謎の特集。どうしたユリイカw
昆虫に関するエッセイ集で、養老孟司や茂木健一郎など「こども」ばかり。
昆虫を「採る、集める、分類・研究する、生態を見る、食べる」楽しみを紹介。
おまけの手塚治虫少年の「昆蟲研究ノート」や参考図書も面白い。
中でも澤野雅樹「腐海に生きる巨大ゴキブリを夢見て」がいい。
彼は「なぜゴキブリは嫌われるのか?」という問いに対し、
大胆不敵さ、俊敏さ、扁平な体型としなやかな触覚のバランスが、
その「存在論的な威力」をゴキブーに付与していると分析。
それらを支えるゴキブーの特性、すなわち、
①「脳」が二つあること
(ゴキブーは頭を潰されても生殖能力を維持し3週間生存可)、
②神経繊維の伝達速度が通常の10倍あること
(尾角に関しては脳すら経由しない)、
③地形を問わずに移動できるフォルム、
の三つを評価した上で、
「もしゴキブーが巨大化したら?」という妄想をぶち上げる。
ニック・レーン『生と死の自然史』を引いて、
巨大化の条件を大気中の酸素濃度に求める。
糖や脂肪の分解を行わずに酸素だけであらゆる運動をこなす昆虫。
かつて高酸素濃度をほこった石炭紀や白亜紀であれば、
運動以外に回せるエネルギーが増え、巨大化につながるのでは…。
なんて素晴らしい「科学的」妄想!
体調2m、時速150kmで連続4時間ぶっ通しで爆走する、
大胆不敵な黒光するヌルヌル…どうですかね?w
☆
デイビッド・ジョージ・ゴードン『ゴキブリ大全』
野中健一『昆虫食先進国日本』
三橋淳「閉鎖空間での昆虫利用」
ここらへんを読んでみようかと思う。
昆虫へのロマンは終わらない。
(H・ω・M)
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