
ジブリ 創作のヒミツ 宮崎駿と新人監督 葛藤の400日
スタジオジブリのアニメーション作品は何が素晴らしいのか?
この問いに答えるのは難しい。
夢あふれる舞台設定が非日常に誘うからか。
人間味あるキャラクターに魅力を感じるからか。
ストーリーに隠されたメッセージが心を打つからか。
違う。なんだろう。
☆
NHKで放送された本番組は「借りぐらしのアリエッティ」完成までの、
新人監督・マロさんと宮崎駿とのドラマを追ったドキュメンタリー。
本作が初監督となるマロさんに重くのしかかる重圧。
後継者の育成と完璧志向との間で揺れ動く宮崎の心。
口を出したくても出してはいけない。
これ以上ないほどにお互いを意識しつつも、沈黙を守る二人のプロ。
言葉が尽くされ、陳腐に堕したドラマよりも、よほどドラマティックな400日。
☆
ただ、重要なのはそこではない。
大事なのは、彼らがアニメーター出身の監督であるがゆえに、
「画に命を宿す」ため、異常なほど執念を注いでいる姿である。
アニメーションは連続した静止画。
止まった画が動いているように、あたかも生きているようするには、
それが嘘であっても、現実そのままであってもいけない。
ゼロコンマの世界の動きでキャラクターに命を吹き込む。
メイちゃんも、キキも、アシタカも、千も、ポニョも生きている。
それは何よりも彼らが動いているからなのだ。
宮崎駿もマロさんも生命を創る、神様だ。
☆
ジブリのアニメはつまらない。
ストーリーなんてあったもんじゃないし、
キャラクターだって変なやつばっか、
自然破壊なんてありきたりなメッセージは今時伝わらない。
でも、ジブリのアニメは面白い。
何度でもあの人に会いたいし、あの街へ行きたい。
僕は間違いなくジブリの「あの人・あの街」にリアリティを感じる。
アニメーションにしかできないリアリティがそこにある。
☆
以前のエントリで脳の認知について触れた。
脳は見える世界のすべてを私たちに意識させない。
だが、脳には見えているし、何らかの刺激が起きている。
1秒24コマの間に再現されたアニメーションの「動き」は、
私たちの脳に何を訴えかけているのだろう。
(H・ω・M)
P.S. まだアリエッティ見てないっすw
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