2010/12/21

「僕たちの好きだったAKB革命」リターンズ


■田中秀臣『AKB48の経済学』朝日新聞出版、2010年

目次
第1章 不況に強いビジネスモデル
 2章 デフレ不況で増殖する「心の消費」
 3章 全国的に認知された「おたく市場」
 4章 大相撲とAKB48の日本型雇用
 5章 アイドルグループの経済分析
 6章 「ローカル」か「グローバル」か
 7章 アイドル高年齢化のその後

本書は、AKB48のビジネスモデルとファンの消費行動を「経済学的視点」から分析し、その背後にある日本経済の現状を捉えようと試みている。

要旨は、AKB48は、デフレの下で安価な「心の消費」財を求める若者層を対象とする時代適合的なビジネスモデルである、ということだ。

具体的には、AKB48の劇場公演チケットやファングッズが安価であること、ブログや握手会を通じた個人的な結びつきを重視するファンとのコミュニケーションなどが挙げられており、これが学生やフリーターといった「時間はあるが金はない」若者層を捉えているとする。

面白かったところ。

サブカル文化論を「経済学的」に読み替えたところ。
大塚英志、東浩紀、宇野常寛らのポストモダン・文化論を援用して、AKB48の消費形態や競争構造を説明しているが、それら理論が元来、社会的・国際的要因から説明していたのに対し、本書では経済的要因から説明し直している点が新奇に映った。

内部マネジメントの構造を相撲との相似で説明したところ。
所属先、競争原理、雇用形態、ファン重視。これらの点で大相撲とAKB48は似ている。特に、年功序列と実力主義の併存や、地方巡業と全国握手会の相似を指摘しているのはウマイ。宝塚との近似では説明しきれない部分を言い当てている。

よくなかったところ。

著者は「経済学」にもAKB48にも詳しくないのでは。

僕自身、両者に詳しくないので誤りかも知れないが、デフレの原因を中央銀行の失策に帰す説明は雑過ぎるし、本文中で数少なく引用されている経済学の理論も上手く当てはめられていない。第5章でのパッケージ売の利点についても怪しい。

AKB48については、第7章でのメンバー分類マトリクスでのプロットの仕方に全然納得いかないし、「AKB48ファンの大部分=オタク=二次元志向、よって渡辺麻友と板野友美が人気」という説明にいたっては意味不明。板野友美を「アゲ嬢」系とするのも著者の若者観を疑う。



「世のお父さん方、これを読めばAKB48のこと分かった気になれるよ」
そんな風な本だと思う。

日本経済にもAKB48にも、もっと正面からちゃんと向き合ってほしいw

(H・ω・M)

2010/11/29

久しぶり、ああ久しぶり、久しぶり


■11月6日(土)@早稲田祭

大学の友人Eに誘ってもらい、早稲田祭の「ロックの学園」へ。

出演はDragon Ash、神聖かまってちゃん、PONTIACSで、MCはダイノジ。
久しくライブには行ってなかったから期待大!

ネオ厨二病発症中の自分にはやたら重く響く、神聖かまってちゃん。

の子とmonoは今にも喧嘩しそうだし、ギターも壊しそう。
止めるみさ子もどこか変で、常識人はちばぎんだけ。
それがおもしろい。

不協和なバンド音楽の中に響くキーボードが切ない。
それがきれい。

Dragon Ashは「Fantasista」「百合の咲く場所で」やってくれた。
「ロックバンドが世界で一番かっこいい」
「好きなコトしかやってこなかった。みんなもそうしてくれ」
何いってんだよ。最高だよ。



■11月13日(土)@ディズニー・シー

ディズニー・シーのホテル「ミラコスタ」でいとこの結婚式。

この年で結婚式への出席は既に5回目。
そろそろ友達のに出たい。
そして友人スピーチをやらせてほしい。

さすがホスピタリティ最強のディズニー!!
新婦のドレスが素敵なのはもちろん、新郎も王子様スタイル。
神父は超ハイテンションの憎めないイタリア人。
そして何よりも披露宴を盛り上げるねずみども。

思い切り抱きしめたドナルドは、フェミニンなボディライン。
振りほどかれたのは気のせいか。

夫婦だけでなく、出席者の記憶に残る結婚式。ビバディズニー。



■11月25日(木)@NHKホール

大学の友人Kに誘ってもらい、NHK音楽祭のリハーサル観覧へ。

出演:パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)、ドイツ・カンマーフィル管弦楽団(演奏)
曲目:ベートーヴェン「プロメテウスの創造物」「交響曲第5番ハ短調」
   ブラームス「バイオリン協奏曲」

リハーサルということで演奏は部分的。
クラシック音楽初心者の自分としては、通しで聞きたかった。

でも、舞台裏を見て学んだとこもある。

舞台からは遠くて指示は聞こえなかったけど、
ヤルヴィが曲のイメージを伝えようと必死なのは分かった。
何度も繰り返し同じ部分をやったり、
「バァーーん」って叫びだしたりして曲が変わっていく。

「運命」の出だしが今まで聞いたのと全然違った。
ハッピバースデートゥーユーやったり仲よさそうだった。
「指揮のアイディアは全てスコアに書いてある」は名言だった。
楽しかった。クラシックを聞いてみる。



■11月27日(土)@五島美術館

友人のTに誘ってもらい、五島美術館の「源氏物語絵巻展」へ。

五島美術館と徳川美術館が所蔵する国宝「源氏物語絵巻」が集合。
物語本文を書写した「詞書」と、その場面を描いた「絵」を交互に配列。
平成復元模写も展示されていて、場面のイメージがつかみやすかった。

中高の古典で少しやった程度の「源氏物語」。
友人のレクチャーとかすかな記憶に頼って、イメージを膨らませる。
やっぱりとんでもねぇ話だな。

面白かったのは「詞書」において、
物語の内容に合わせて字配りやリズム、装飾が違っているところ。
切迫感を出したいところは行間を詰めて書いたりと、
活字ではできない表現がなされていた。

長いから「あさきゆめみし」ぐらいにしとこかな。



芸術の秋。友人に恵まれた。

さあ、厨二病に終止符を打たねば。
次回は過去の自己を振り返ろうかと思う。

(H・ω・M)

2010/10/03

日本政治コトハジメ①


■上川龍之進『小泉改革の政治学』東洋経済新報社、2010年

目次
1章 小泉改革は揺らぐことなく進んだのか
2章 不良債権問題はいかにして解決されたのか(政策過程)
3章 同上(分析)
4章 官邸主導の予算編成はどこまで実現したのか
5章 経済財政諮問会議はなぜ税制改革に失敗したのか
6章 2005年総選挙は政策過程をどのように変えたのか
7章 日本銀行はなぜ金融政策を転換したのか
終章 小泉改革の成果と限界

本書は、小泉政権期における経済政策の決定過程を記述するもので、
その目的は、小泉改革がどの程度実現されたのかを検証することにある。


分析枠組みは、合理的選択制度論に則りつつも、各政治アクターの目的を「利益・理念・制度」の相互関係から柔軟に解釈・設定。金融行政、予算編成、税制改正、金融政策を事例として取り上げている。

本書の中核的な問いは以下の二点。

①供給面重視の経済政策はゆるぎなく実施されたのか。
②小泉の意思はどの程度政策に反映されたのか、それを阻害する要因は何か。


著者は、上記二点についての先行研究を批判する。

先行研究では、「政治改革・行政改革により強化された党首・首相権限を、世論の支持を受けた小泉が活用することで、政策決定を内閣に一元化、トップダウンの意思決定を行うことで、経済政策の転換を断行。結果、不況下にもかかわらず財政再建と金融システムの安定化が進められ景気回復を実現した」という「強い首相」イメージが支配的。

著者は、時期・政策分野別にみるとこうしたイメージが妥当しないことを指摘する。

具体的には、不良債権処理を指示するも柳沢大臣が抵抗し改革が頓挫した例、2001、2002年度予算編成において与党の財政出動圧力を受け補正予算を組まざるを得なかった例、法人減税や改革還元型減税を実現できなかった例を挙げ、主として2005年総選挙以前では首相のリーダーシップが限定的で、族議員や官僚が依然として影響力を行使する様が叙述される。

結論として、「首相のリーダーシップ発揮を制度以外の要因が阻害し、需要面にも妥協した政策が採られた。制度以外の要因としては、能力・忠誠心のある大臣の不在、首相・大臣の政策理念の不一致、首相の政策関心・コミットメントの欠如が事例分析から導かれる」として、首相権力の限界を指摘した。



小泉政権研究を一段階進めた点がすごい。

新自由主義路線や劇場型政治を批判するマスメディアや、制度要因、個人的素質に首相のリーダーシップを帰着させる先行研究のイメージを、詳細な叙述的推論に基づき修正している。政策分野・時期毎に政策過程を分析し、リーダーシップ発揮の条件を探ることは今後も進める余地がある。

方法論も面白い。概して特定が難しいないし不可能な政治アクターの目的を、「利益・理念・制度」の明確な枠組みを用いて柔軟かつ慎重に解釈している。三要素の相互関係の不明確さや、恣意的な解釈という批判はあるだろうが、仮定された目的から導かれる複数の仮説を仔細に検証して出された結果には納得がいく。

ただし、問題点も指摘できる。

まず、3章の不良債権処理について、柳沢・竹中両金融担当相、森金融庁長官、金融庁の官僚の目的を「地位保全仮説」から解釈しているが、いずれも政治的利益を政策理念に優位させて解釈している点に無理があるように思う。特に、竹中が短期的な実績確保を急いだとする説には納得できない。

次に、6章の2005年以後の政策過程に関する叙述が大雑把すぎるように感じる。求心力を増した小泉が「鶴の一声」で三位一体改革や政府系金融機関の統廃合を進めた叙述についてはもちろん、「郵政選挙」により自民党支配を確立した小泉が、政策決定の中心を党政調会に移しても影響力を保持したとする説を支持する叙述も不十分の感がある。

最後に、終章の2001、2002年度の予算編成・金融行政において「首相主導」が発揮されなかったがゆえに、財政出動と中小企業向け融資が維持され、景気の底割れを防いだとの記述は、経済学的な実証分析を踏まえず論じられているので、皮肉としては面白いが本書だけからは判断できないので不要だと思う。



小泉政権には興味があり、先行研究に疑問もあった。
その点、本書はそこに応えてくれていて面白く読めた。

フォロワーの方に着目した研究がないから、調べてみようかなぁ。

(H・ω・M)

2010/09/29

人生は旅、が、旅は人生ではない②

学生生活最後の夏休み。

テスト終わらせ、あとは友人に会ったり旅行したり。
遊び呆けた最後の夏休み、満足まんぞく♪



■13~14日 富士急ハイランド@富士吉田

サークルの友人T、S、O、K、Nと念願?の富士急へ!

1日目は河口湖周辺をブラブラ~♪
湖畔のシャレオツカフェでゆっくりし、散歩。
カチカチ山に登ってT(♂)と永遠の愛を誓う。

夜はホテルで酒盛り…酔っ払って記憶がありませんが、
暴力・暴言と多大なるご迷惑をおかけしましたw

2日目は富士急ハイランドへ!
二日酔いでそれどころじゃない中、非人道的兵器「ええじゃないか」へ。
縦スピンにループ、コークスクリューと、全く人の扱いをしてくれません。
ただ、ホント浮いてるみたいでなかなかだった♪…酔ってなければw





■16日 地球最古の恐竜展@六本木ヒルズ

六本木ヒルズの52階で開催中の恐竜展へTと。

およそ2億5千万年前、中生代初期の三畳紀がメイン。
有名な恐竜ではなく、古い恐竜や哺乳類、クルロタルシ類にスポットを当てる。

クルロタルシ類はワニの祖先にあたり、
恐竜・鳥類を含む鳥頸類とともに主竜類を構成するグループ。
中には、ティラノサウルスに並ぶ大きさのものも存在したらしい。

小型ディスプレイや360度ビューイングを駆使した、
さすが六本木!的なおしゃれ展示だった。



■26~28日 内々定者旅行@京都

ドキッ!?男だらけの大京都旅行~♪w

内々定者14,5人で京都へ。
院生ばかりで若さなし、なのに「大貧民」で異常に盛り上がる仲間たち。
なんとカワイイ仲間たち。

観光は金閣、銀閣、清水寺、伏見稲荷とベーシック。
京大経済学部で分子工学の発表を聞いたのが変なとこ。

清水寺では女子高生の大群に遭遇!!
声をかけたり、視姦していたところ、教員のチェックが入った。
長友にマークされたエトーばりに自由を奪われかけたが、
持ち前の柔軟性でターゲットをバスガイドに変更。
いやぁ~可愛かった。



さ~て、新学期、そして最後の学期が始まるぞ~!
単位もまだ残ってるし、ゼミも採りたいし頑張らねば♪

(H・ω・M)

2010/09/25

昆虫なめんなよ②



「昆虫標本の世界―収集から収蔵、多様性保全まで」@東大総合研究博物館

今月21日、以前から気になっていた上記昆虫展へ。

誰が使ってるのか分からない「懐徳門」を入ってすぐの総合研究博物館。
現在、一階には骨格標本を多数展示する「キュラトリアル・アート」展が、
そして二階にひっそりと昆虫標本展が開かれている。

標本数は少なかったが、展示内容には満足。
桝田皐士郎5歳が見つけた雌雄同体のカブトムシや、
珍しいチョウを集めた五十嵐コレクションが見れた。

今年10月名古屋で開催の生物多様性条約COP10を意識し、
昆虫の分布・生態から見える環境変化にも言及。
ヤクシマルリシジミの北上とか、嬉しいのか嬉しくないのか…複雑。




ユリイカ2009年9月臨時増刊号 総特集=昆虫主義

謎の特集。どうしたユリイカw

昆虫に関するエッセイ集で、養老孟司や茂木健一郎など「こども」ばかり。
昆虫を「採る、集める、分類・研究する、生態を見る、食べる」楽しみを紹介。
おまけの手塚治虫少年の「昆蟲研究ノート」や参考図書も面白い。

中でも澤野雅樹「腐海に生きる巨大ゴキブリを夢見て」がいい。

彼は「なぜゴキブリは嫌われるのか?」という問いに対し、
大胆不敵さ、俊敏さ、扁平な体型としなやかな触覚のバランスが、
その「存在論的な威力」をゴキブーに付与していると分析。

それらを支えるゴキブーの特性、すなわち、

①「脳」が二つあること
  (ゴキブーは頭を潰されても生殖能力を維持し3週間生存可)、
②神経繊維の伝達速度が通常の10倍あること
  (尾角に関しては脳すら経由しない)、
③地形を問わずに移動できるフォルム

の三つを評価した上で、
「もしゴキブーが巨大化したら?」という妄想をぶち上げる。

ニック・レーン『生と死の自然史』を引いて、
巨大化の条件を大気中の酸素濃度に求める。
糖や脂肪の分解を行わずに酸素だけであらゆる運動をこなす昆虫。
かつて高酸素濃度をほこった石炭紀や白亜紀であれば、
運動以外に回せるエネルギーが増え、巨大化につながるのでは…。

なんて素晴らしい「科学的」妄想!

体調2m、時速150kmで連続4時間ぶっ通しで爆走する、
大胆不敵な黒光するヌルヌル
…どうですかね?w



デイビッド・ジョージ・ゴードン『ゴキブリ大全』
野中健一『昆虫食先進国日本』
三橋淳「閉鎖空間での昆虫利用」

ここらへんを読んでみようかと思う。
昆虫へのロマンは終わらない。

(H・ω・M)

2010/09/20

安全保障政策をめぐって


守屋武昌『「普天間」交渉秘録』新潮社、2010年

僕がこの人に会ったのは9年前の2001年11月。

防衛庁長官官房長の広い部屋に入ると彼が。
小太りで背の小さい冴えないオジサン。

当時、中学生の僕が挨拶をすると彼は

「あぁ、どうも。はい…」の一言。

今考えると激務でチビッ子の相手どころではないと思えるが、
「官僚って冷たいんだなぁ」と子供心に傷ついた。
14歳、中学2年生の記憶。


守屋元防衛事務次官側が上告取り下げ、実刑確定

彼は、上告取り下げを決意した理由の一つに、
本書を出版し、普天間基地移転の交渉経緯を説明できたことを挙げる。

彼はそこで何を主張したかったのだろう?



目次
第1章 在日米軍再編へ
 2章 「引き延ばし」と「二枚舌」
 3章 十年の時を経て
 4章 防衛庁の悲願
 5章 不実なのは誰か
 6章 普天間はどこへ行く
あとがき
将来に向けての日本の防衛

本書は、著者が防衛事務次官に在職した2003年8月から2007年8月までの約4年間を中心に、在日米軍再編と防衛省昇格に著者がどう関わったかを記している。

当事者の発言内容や、基地移転をめぐる論点の説明は細かく、官僚らしさと彼の几帳面な性格をうかがわせる。事実関係の適否に関しては議論があるところであろうが、交渉過程の裏側を95年のSACO以来、ずっと見てきた彼にしか書けないという点で貴重な資料だ。

汚職(収賄)事件についての言及はほとんどなく、ひたすら基地移設をめぐる交渉の過程を叙述する。

そこで彼が主張したいのは、沖縄の担当者が合意内容を履行しないこと、そして、それを可能にしている中央政界の「不実」であり、官僚としての職分を守りつつ日米合意の履行を図る自らの「誠実」さである。交渉相手や部下を叱責する言葉からは前者が、小泉首相の後押しや官僚の不文律を強調するところからは後者が見て取れる。

ただ、主張はそれだけだろうか?

注目したいのは付録「将来に向けての日本の防衛」だ。

付録では、冷戦後の安全保障環境の変化とそれに伴いアジア・太平洋・インド洋海域におけるシーレーン防衛の重要化していること、そして、そこでの日本の地政学的重要性を指摘、日本における在日米軍・自衛隊のプレゼンス確保を主張している。関係はするが主旨が違う。

彼は、長期的大局的な防衛政策の必要を訴えているのではないか。
「普天間」交渉の困難も、米軍基地再編にアドホックに対処する結果であって、全部が沖縄当局や国会議員の責任ではない。国の安全保障に関する議論が収束を見ないがゆえに、政策過程が歪む。議論どころかタブー視されている観すらある。

防衛庁の省昇格に心血注いだ彼の根幹には、防衛軽視に対する反発と危惧があるのだろう。



先日の講演会で増田好平元防衛次官が提示された論点。

1 昭和16年から20年までの戦争の総括
2 憲法上の位置づけ
3「否定」的に規定される「基本的防衛政策」
4「平和」の定義
5「核の廃絶」と「米国の核抑止力への依存」の併存
6 いわゆる集団的自衛権を認めないことの合理性
7 自衛隊の特殊性

「利害計算ではもう無理。特定立場にコミットした一貫性のある防衛戦略の必要」
印象的な一言。課題。



読んでてに思うのは「あの人が生きてたら?」という空想。

ボロクソに叩かれている防衛省の幹部の方々は知っている。
まあ、叩かれるんだろうなぁw

(H・ω・M)

2010/09/04

勉強会日記②

■29日 勉強会@三田

姉の紹介で社会人勉強会に参加してきた。

テーマは安全保障政策で、元防衛省事務次官の増田好平さんの講演、
それと、講演を踏まえてのワークショップ。

肩書き、風貌をみるに優秀なビジネスマンたち。
ただ、外交・安全保障に普段ふれないせいか、議論は低調。残念。

自分の思考力・コミュニケーション力にも失望。反省。



■30・31日 富士登山@吉田口

一生に一度は登っておきたい富士山。

サークルの友人K、Y、後輩F、S、S2とツアーで参加!

30日:1300 5合目発→1800 8合目着・仮眠@山小屋
31日:100 8合目発→500 頂上着・ご来光・下山→900 5合目着→温泉♪

幸い天気に恵まれ、ペースも安定してたから、
脚が痛くなったり、高山病に罹ることもなく、楽々登れた!
山小屋でのスシ詰めスリープはきつかったけどw

ハイテンション登山はシンギング登山♪♪
高山病に苦しむ友人にウザがられつつも、登山ソングを熱唱。

「ラピュタとか歌ってた人ですよね?」

流行りの山ガールとも交流し、温泉も満喫して帰ってまいりました!!


■3日 バイト@本郷キャンパス

夏季ゼミの教授のお手伝い。

「政党の政策位置に関する専門家調査」といえば聞こえがいいが、
シールを貼り、調査票を折り、封筒に詰める単純作業。

ただ、チャップリン「モダンタイムス」の工場労働者ばりに、
機械化されていく身体との対話は楽しいし、
教授、調査担当のポスドクの方に聞いた話は面白かった♪

今日の東大朝日調査の記事にもあったけど、
民主党議員の対小沢支持・不支持は政策以外による部分が大きい。

分析的には、政治家の行動原理はなに?
規範的には、政策論はないがしろ?

不思議な生き物。



さて、試験勉強がんばろー♪

(H・ω・M)

2010/08/29

フィクションがリアリティを獲得するとき②


夢。ここではないどこか。

先日、友人T、K、S、S2と映画「インセプション」を観た。

他人の夢に侵入して情報を盗む、アイディアを植えつける。
世界観とアクションの妙。

夢のなかで見る夢、の中で見る夢、の中で…。
階層性をもった夢の中、奥深く潜在意識まで潜り込んでいく。
夢と夢との関係性をカットで表現。映画的表現。

夢、ないし脳、ネットの世界が舞台の作品。
「マトリックス」「攻殻機動隊」等々、何を思い出すだろうか?
僕は…「パプリカ」


死。どこか知らないところ。

先日、日本のアニメ監督今敏(こんさとし)さんが亡くなった。

「PERFECT BLUE」「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」「妄想代理人」
そして、「パプリカ」。好きなアニメばかり。

何が面白いか?

「パプリカ」では、DCミニという装置を通して夢を共有する。
精神病療法として用いられていたが、精神破壊テロに悪用され、
しまいには、誇大妄想家が暴走し夢が現実を侵食。大変なことに…。

フィクションとリアルが混ざる。
「パプリカ」では夢と現実、「千年女優」では映画と回想。
虚実ない混ぜの世界を描くアニメーションというフィクション。
リアルな筆致で描かれる幻想世界。

広告からディスプレイへ、鏡からTシャツへ。
軽妙に走り回るパプリカ…夢ってこうじゃなくちゃ。


今。ここ。

アニメは動く画、リアリティを獲得したフィクション。
一方でアニメはフィクション、リアルとは程遠いフィクション。

徹底したフィクションを描くことができる。
そこにリアリティはないかもしれない。
でも、それが「リアル」と交錯するとき、「リアル」が浮かび上がる。

その「リアル」もアニメというフィクションなんだけれど。
それを見てる自分がいる、「今ここ」というリアル。

今敏の世界。



若くして膵臓がんで亡くなられた。残念。

ご冥福をお祈りします。

(H・ω・M)

2010/08/26

人生は旅、が、旅は人生ではない

「四国にフェリーで行きたくね?」
「あ、いいね、俺も行く」

完全なるノリで始まった四国旅行。
事前に決まっていたのはフェリーで行くことと初日の宿のみ。

「なんとかなるんじゃね?」を合言葉に、
危ない橋を渡り続けた4泊7日間。
失ったマネーは大きいが、勝ち得たものはプライスレス。




19日 東京発徳島行のフェリー

旅の路線は最初から決まっていたのかも知れない。

有明の出航時刻は19時。
待てども待てども友人Oが来ない。連絡がない。

嫌な予感を募らせながら待つしかない、HとT…。
そのとき、Oからメールがきた!!!

「今飯田橋、オワタ\(^o^)/」

笑うしかない。まさかスタートで詰むとは…。

「諦めたらそこで試合終了だよ」

どこからともなく聞こえてきたような、聞こえてこないような、
安西先生の言葉に勇気をもらい、最短経路を検索!!
チケットの購入から、フェリーへの通路まで全てをシュミレーション…

功を奏して、出航5分前にOが到着。
走るM◯Fと、サポートするB◯J。素晴らしい連携。
乗船できた喜びと、爽やかな笑顔を振りまくOに感じた怒りは忘れないw

19時発の翌日13時着…18時間!?
真っ暗な中、夜空に輝く満天の星空は一生忘れない。
揺れもせず、ぐっすり眠れ、カップラーメンがやたらウマイ。
フェリーの旅がこんなに素晴らしいとは!!




20日 徳島―鳴門海峡・海の幸

四国1日目は徳島!
広島~香川と一人旅をしてきた友人Eと駅で合流。

鳴門海峡の渦潮を見ようとするも、いまいち見れず、
徳島駅に戻って飯を食い、電車に2時間揺られ阿波池田の宿へ。

鯛めし、地鶏、鮎が最高にうまかった~!




21日 徳島~高知―祖谷渓・安芸・桂浜

吉野川が切り開く祖谷渓へ。

写真のような切り立った崖が続く川を遊覧船でどんぶらこ。
流れの緩やかなとこで水浴びしゃびしゃ。

高知へ電車、そこからレンタ。




高知といえばそう、坂本龍馬ぜよっ!!
「龍馬伝」にはまっているHとEが歌うテーマソングをBGMに、
岩崎弥太郎の生家、そして龍馬の銅像が立つ桂浜へいってつかぁーさい!!
弥太郎の生家が思いのほか立派で萎えたぜよw

高知も飯がうまかった~♪
かつおのたたき、ウツボの天ぷら、流し子とかいう貝、鯨のさえずり…。
そしてなにより、日本酒フェスティバル!!
飲み過ぎてTは旅館でバタンキュー。
EとHは風俗街のやる気の無さにテンションがた落ちで帰宅。




22日 愛媛―松山城・道後温泉

高知からバスで松山まで移動し、松山城へ。

高台に立つ天守閣目指して、行きは徒歩、帰りはリフトの無駄にストイックコースw

「坂の上の雲」ミュージアムと秋山兄弟の生家を見てまわる。
昼食べた海鮮丼にのってた「ほうたれいわし」が美味、これぞ美味!

そして夕方には道後温泉へ。

そこはまさに「千と千尋の神隠し」!
木造の古い家屋は中が入り組んでいて、ラビリンス♪
「お前の名前は…千だ!」今にもいいそうなクソババアなど。
「神の湯」「霊の湯」につかり、個室でお茶と団子をたしなみ、寝る~☆
湯上りにはもちろん、コーヒー牛乳、そしてビ――――ル!!極☆楽!




23日 香川―こんぴらさん、栗林公園、高松

松山から高松までバスで移動し、途中こんぴらさんで下車。

約700段地点にある本堂へはイージー・イージーでこまっちゃ~う。
約1400段の「奥の社」まで登る登る、ひたすら登るよサンダルでw
気温は上がるよ37度の直射日光ぅ!!
寺よし!山よし!景色よし!ビールうまし!でオールOK!!

高松に向かう途中で栗林公園に立ち寄り、宿へ。




24日 香川―直島・高松

アートの島、直島へ!!

瀬戸内海に浮かぶ小さな島、直島。
三菱マテリアルが工場廃液ダダ漏れで統治するその島は、
ベネッセが仕掛けた現代アートの島!(こういうとろくでもないw)

小さな島には立派な美術館と、そこらに散らばるモダンなオブジェの数々。
ちょうど「瀬戸内国際芸術祭」開催中てことで、人も多かった。
リリー・フランキーもいた。

アートそっちのけで、TとHはチャリで島を爆走。
現地の人と絡んで、島生活の実態を垣間見る。

帰りによったアーティスティック銭湯「I♡湯」で汗を流しフェリーで寄港。
夜行バスで東京へ…。あー満喫。



最高の旅だ。

仲間、天気、料理、美人などなど。
全く準備していかなかったのに、全てが予定調和的(語義矛盾?w)に進む。

今度は東北旅行へと約束して解散しますた。

(H・ω・M)

2010/08/14

酒は飲んでも、飲まれるな⑨


9日 くまちんほかと@新宿&東小金井

オフ会って行ったことある?

ニコニコ動画の生放送のオフ会に単身乗り込んできた!

AKB48WWEにはまっていたとき発見したこのコミュは、
プロレスゲームでAKB48のドラマを再現していた。
異質なコラボが生むシナジー効果は天井知らず…生主のくまちんは天才だ。

集合した8人は主に劣らずキャラの濃いツワモノぞろい。
初対面にもかかわらず盛り上がる飲み会。
ハンドルネームで呼び合う不思議な空間。

飲み会、カラオケと盛り上がり、くまちん家に泊。
突然もらった東京女子流のCDを胸に二日酔いで朝帰り…。



11日 甥っ子と@両国

この夏最大の試練到来!

昆虫好きな4歳の甥っ子と、昆虫好きな22歳のおじさんが向かうは「大昆虫展」
初めての大昆虫展!!!

迷子になったら大変…
ぶつかってケガでもしたら…
途中で泣き出したらどうしよう…

気が気でない5時間は常にエマージェンシー・モード全開!!

そんなときに限って、悪魔は四方八方から襲いかかる!

親子連れでゴッタ返す博物館
ガチで見に来てる昆虫マニアのおっさん
まわりも見ずにぶつかって来るおばさん
どう考えても取れないセミにチャレンジさせようとしてくるおじいちゃん

子供の相手は大変だぜ…w

でも、子供の視点・視線でしか気づかないことが知れたり、
子供を連れているだけで交流が増えることはホントによかった。



14日 家族と@あざみ野

母の誕生日を姉夫婦と祝う。

ああ、母ちゃんも年とったなぁ~と、なんだか切ない気持ち。
でも、こうやって子供、孫に祝われて嬉しそうだし、いいことか。

あざみ野にあるレストラン・うかい亭にてランチ♪

ランチで諭吉さん払うだけあって、感動の連続!!
(おそらく自分で払った食事代で最高額だ…)

前菜、スープ、ソテー、ステーキ、デザート…
ガーリックライス一つとってもいつも食ってるものとの差は歴然。
静かな住宅街にたたずむレストラン、中庭、インテリアも素敵。

あぁ、やっぱうまいもん食ってる時って幸せ♪



最近、昆虫と本について書いてないから、そろそろ書こ!

(H・ω・M)

2010/08/13

ガジェットのある日々②


「電子書籍元年!」「iPad対kindle」「どうする出版業界!?」
電子書籍とそのリーダーを喧伝するこんなキャッチをよく見かける。

だけど、実際使ってる人を見かけることは少ない。
iPadユーザーは少しいても、kindleユーザーは全然見ない。

「メディアが騒ぐだけで、流行らないんじゃね?」

正直そう思うけど、使ってみるとやっぱり便利。
昨年11月に購入して以来使っている愛機をちょっと紹介。



Kindle Wireless Reading Device, Free 3G, 6" Display, White - 2nd Generation

使っているのはこいつ。

ネット(3G)・PC経由でコンテンツをDLして読む。
書籍、新聞、雑誌をAmazonで購入できる他、
ネット上で無料配布されているPDFやMOBI形式のファイル、
また、画像ファイルもDLして表示することができる。

機能としては、
辞書、読み上げ、メモ、マーカー、音楽再生、ウェブブラウジング、ほか。

ディスプレイが紙のようで非常に見やすい。
電池の持ち、大きさ、重さも、持ち運ぶのに問題ない。

(タッチパネルでない、ページ括りが遅い、モノクロ、ボタン位置など、
使いにくい部分は結構あるが、最新版では改善されてる模様)



自分の用途は、
① 語学目的で無料配布の洋書・新聞を読む
② ウェブジャーナルを読む
③ シケプリを読む
の主に三つ。

英語に触れる機会を増やしたい。
Project GutenbergWorld Public Libraryは無料で便利。
著作権の切れた「古典」を無料で読むことができる。
日本語文献なら青空文庫が有名。



ウェブジャーナルが読み放題。
大学生なら大学経由で世界中の論文データベースにアクセス出来る。
PDFファイルが読めるから、PCからインポート(3Gから直なら最高なのに…)。
友人Kが教えてくれた「年報政治学」はお気に入りだし、
同じ大学の人ならECCSアカウントを使ってここからデータベースへ。

シケプリを印刷したくない。
同学法学部の人はご存知の通り、シケプリのページ数が尋常でない。
「100~200ページにも登るブツをプリントするのはちょっと…」
という人も少なくないはず。
これまでPDFファイルは文字サイズが小さく、読みにくかったのだが、
今回、ちょっと改造を施して日本語化対応させたから、この問題も解決。
配布資料なんかも電子化してほしい。エコだね!



電子書籍の将来は分からないし、
デバイス上よりも紙の本が正直好き。

だけど、こんないいこともあるよ。そんな感じだわさ。

(H・ω・M)

2010/08/10

フィクションがリアリティを獲得するとき①


ジブリ 創作のヒミツ 宮崎駿と新人監督 葛藤の400日

スタジオジブリのアニメーション作品は何が素晴らしいのか?

この問いに答えるのは難しい。

夢あふれる舞台設定が非日常に誘うからか。
人間味あるキャラクターに魅力を感じるからか。
ストーリーに隠されたメッセージが心を打つからか。

違う。なんだろう。



NHKで放送された本番組は「借りぐらしのアリエッティ」完成までの、
新人監督・マロさんと宮崎駿とのドラマを追ったドキュメンタリー。

本作が初監督となるマロさんに重くのしかかる重圧。
後継者の育成と完璧志向との間で揺れ動く宮崎の心。

口を出したくても出してはいけない。
これ以上ないほどにお互いを意識しつつも、沈黙を守る二人のプロ。

言葉が尽くされ、陳腐に堕したドラマよりも、よほどドラマティックな400日。



ただ、重要なのはそこではない。

大事なのは、彼らがアニメーター出身の監督であるがゆえに、
「画に命を宿す」ため、異常なほど執念を注いでいる姿である。

アニメーションは連続した静止画。
止まった画が動いているように、あたかも生きているようするには、
それが嘘であっても、現実そのままであってもいけない。

ゼロコンマの世界の動きでキャラクターに命を吹き込む。

メイちゃんも、キキも、アシタカも、千も、ポニョも生きている。
それは何よりも彼らが動いているからなのだ。

宮崎駿もマロさんも生命を創る、神様だ。



ジブリのアニメはつまらない。

ストーリーなんてあったもんじゃないし、
キャラクターだって変なやつばっか、
自然破壊なんてありきたりなメッセージは今時伝わらない。

でも、ジブリのアニメは面白い。

何度でもあの人に会いたいし、あの街へ行きたい。
僕は間違いなくジブリの「あの人・あの街」にリアリティを感じる。
アニメーションにしかできないリアリティがそこにある。



以前のエントリで脳の認知について触れた。

脳は見える世界のすべてを私たちに意識させない。
だが、脳には見えているし、何らかの刺激が起きている。

1秒24コマの間に再現されたアニメーションの「動き」は、
私たちの脳に何を訴えかけているのだろう。

(H・ω・M)

P.S. まだアリエッティ見てないっすw

2010/08/08

酒は飲んでも、飲まれるな⑧

もはや夏以外のなにものでもない。

欧州旅行を断念したいま、夏らしい遊びをする以外道がない。
てことで、先週の飲み会日記。



3日 サークルの後輩たちと@江ノ島

海に行ったのはいつぶりだろうか。

眩しい太陽に「黒い」ビーチ、そして水着&浴衣のねーちゃん。

サークルの後輩Sに誘ってもらい、江ノ島の花火大会へ。
砂浜に横になって潮風を浴びると、清々しい気分に…というか砂まみれに。

同期のKはもはや長老モード。
元気に海に突っ込んでいくSや、サメを振り回すY、
そして浴衣に身を包んだかわいい後輩たちを遠くを見る目で眺めていると、
なんだか大学生活の終わりを実感する。

花火は慎ましやかに約1000発をゆっくり30分。
海の花火もなかなか。



6日 ゼミの友人J、Y、後輩Uと@J家

K、K2との勉強会、御殿下での筋トレを終え、J家へ。

俺はこのメンツがすごく好き。
落ち着く感じと、落ち着きがない感じ。うん、意味不明。

Hは下ネタがひどい。
よく言われるしその通りだけど、Uの前に全ては相対化される。
イケメンなのに女のコは苦手、妄想上の豊富な経験…。
性にラディカルな彼のイマジネーションは花火のごとくハジけ散る。

夜行性のJが本領発揮したのも貴重。
Uに負けず劣らずの悪乗り下ネタを披露しつつ、
午前4時には「非難・責任の政治」について語る。
有権者の評価を前に、議会・大統領はどのような取引をし、
その政策的帰結は如何?

Uを叩き起して朝帰り。



7日 友人Tさんと@戸田公園

荒川を挟んでの戸田橋・いたばし同時開催花火!

とにかくデカいし盛大!!
隅田川の花火大会は約20000発と打上げ数はトップクラス。
ただ、都会で狭いこともあって大きな花火はあげられない。
それに引き換え、荒川では8~10号の大型花火がドンドンあがる。

対岸とのコラボ、芸術花火と、プログラムもよかった。
そう混んでないし、風もあって涼しかった~

今年は花火三昧ですなぁ。



以上であります。遊びすぎです。

(H・ω・M)

2010/08/01

酒は飲んでも、飲まれるな⑦


先日、土用の丑の日はうなぎの日!

僕たち変態にとって、うなぎの日は特別なものがありますね、K氏

今週も飲み会三昧なので、その報告でも笑



28日 友人Tさんと@池袋

「踊る大捜査線」を見た。

ざくっとした感想は、
「らしさは残るもストーリーはいまいち。
スリーアミーゴス中心のお笑い要素を期待するなら、グッドです♪」
という感じ。

これを見て思い出したのは、映画における「構造」の話。

僕の敬愛するアニメ監督、神山健治はその著書
「神山健治の映画は撮ったことがない」において、
映画の脚本における絶対的要素としての「構造」を挙げている。

ここでいう「構造」とは何か?

端的に言えば、それは
「特定の登場人物と観客しか知り得ない特定の設定」
である。

神山氏は、映画評として「脚本がよくできている」「のめり込める」といった、
評価がなされる条件として、この「構造」の存在を挙げている。

具体的にはこうだ。
ルパン三世の「カリオストロの城」をご存知だろうか?
宮崎駿のスタジオジブリ初監督作品として有名な本作は、
「構造」が使われた分かりやすい例。

本作の中で、主人公のルパン三世は、
昔、ヒロイン・クラリスに命を助けられた過去がある。
この事実を、知っているのはルパンとその独白により知り得た観客のみである。
幼少期のクラリスはそのことを知らない。

ルパンはなぜ盗みをはたらくのか??といえば、
不二子ちゃんを始め、関係する美女のため、というのが、定型だ。
しかし、上記のような「設定」を観客のみに知らせることにより、
ルパンはただの女好きから、訳ありの「過去」ゆえに盗みをはたらく、
憎めないヤツに変わるのだ。

もちろんこのことを、クラリス他、登場人物たちは知らない。

観客たちは「ああ、ルパン分かるよ」と、表層ではちゃらいルパンを応援し、
最後のシーンでグッと来るのだ。

こうした「構造」の作り方は、色々あるし、その効果も多彩!

「踊る大捜査線」でも主人公、青島の病気という要素が、
「構造」をつくる上でのキーワードになっているが、
そこで醸成された、署長らと観客との「共犯関係」は、劇場内に笑いを生む☆

正直、ストーリーはTVシリーズ以下泣
でも、映画館で他人と一緒に笑いやビックリを共有できる体験、
それができるのは、本作が「構造」を備えている所産と言えるのではないだろうか?



29日 中学の友人T、S、S2、Iと@蒲田

突然だった。

アメトーーク「ひとり呑み芸人」をひとり呑みながら見ていたところ、
地元蒲田で呑んでいる中学の友人たちから連絡が。

一度は断ったものの、ジョニー・ウォーカーひとり呑みで、
「テンションもあっぷあっぷの向田真夏13才です」
状態の、自分に抵抗する余地なしw

友人のバイト先のバーに急行すると、昔と変わらないみんながそこに。
久しぶりで楽しかった♪

改めて感じるのは、今の自分の「ノリ」みたいなものは、
「中学・高校の面白いヤツらに追いつきたいが追いつけない、
中途半端なテンション」
ということに、集約されると思う。

いつまでたっても皆にはかなわないなぁw



31日 内々定者たちと@池袋

月イチ以上で確実に呑んでる、みんなと今日も池袋にてw

本当はビアガーデンで花火でも見ながら、開放的に飲みたかったけど、
幹事の自分のミスでそれには失敗泣

普通の居酒屋だったけど、結構人数来てくれたおかげで盛り上がったかな♪
省庁に行く内々定者の仲間も来てくれたしね!
楽しかった♪

次は旅行か、合コンかな?w



以上です。

なかなか遊びつつ、甥っ子とシンケンジャーごっこしたりと、
バタバタしておりますw

来月も、オフ会、ゼミOB会、花火大会、甥っ子と昆虫博と、忙しそう♪
旅行がなぜか入ってないのが残念すぎますね、なんとかいれますぜw

そじゃまた☆

(H・ω・M)

2010/07/21

ガジェットのある日々



iPhoneのOSが先月ヴァージョンアップされた。

マルチタスクやフォルダ管理など、新機能はたくさん!
だけど、一番嬉しかったのは、Bluetoothキーボードが対応になったことだ!!

OS3の時点でjailbreakしてでも欲しかった機能だから、
OS4での対応は待ちに待った朗報!
これでネットブックを持ち運ぶ必要がなくなる~持ってないけどw



















Rboard for Keitai (Bluetooth HID/JIS配列) RBK-2100BTJ

自分が選んだのはリュウドという会社のRboardシリーズ。
ios4により製造が追いつかず、1ヶ月も待たされた…泣

その利点はなんといっても「折りたたみ式」と「軽さ」。

普通のA4ノートPCのキーボードサイズが折りたたむと文庫サイズに。
厚さも1.5cmぐらいで、重さは450gだから持ち運びに便利!

開いてキーを押すと勝手にiPhoneとつながってくれるから、
いちいち面倒なベアリングをする必要もない♪

しかも、シンプルなスタンドが収納されているから、
取り出してiPhoneを置く台にできる。

simplenoteやevernoteといったメモアプリを使えば、
サクサクメモが取れて、ファイルは勝手に専用のフォルダに同期してくれる。
最近では、ちょっと重いけどwordやexcelファイルを編集できるアプリもあるから、
図や表の作成もiPhoneでできてくるかもしれない。

本当は授業でノート取るのに使いたかったんだけど、今季はもう終わり。
本を読むときに結構メモをとるからそれに使うのが一番の用途かも。
あとは、長文メール書くときかな。



ということで、おすすめガジェットでした。
上の動画は、高まったので踊ってしまいましたw
いやぁ、俺いいケツしてんなw
お許しを。

(H・ω・M)

2010/07/19

酒は飲んでも、飲まれるな⑥

先週は飲み会三昧だった。
知らない人とやたらと会った、楽しかった♫



10日 渋谷にて

高校の友人Fに誘われ飲み会へ。

メンツはFとその院生友達SさんとMさん、
そしてアメリカから来日中のWくん。

Wくんのため東京観光を終えた3人と渋谷で合流!
巨漢のアメリカンボーイと素敵なお姉様方の登場に
テンションは自然と上がる!w

お好み焼き屋で2時間ぐらいかな、楽しかった♫

やぱコミュニケーションはノリだw
ちゃんと英語話せたらもっと楽しいんだろうな~頑張ろう!

「すごい」の上は「ピカチュウ」っていうんだよ。
ナンパしたいときは後をつければいいんだよ。
おれ、ミュージカルスターなんだ。

ジャパニーズカルチャーとはなんぞやを教えてあげたぜw



14日 本郷にて

今季のゼミが終わり、ゼミ生と打ち上げ。

メンツは少なくJとSと3年のTとU。
他の三年生と仲良くなれなかったのが残念!

研究者志望が多いせいで話題は勉強と院試の話。
やっぱ研究者は大変そうだな自分には難しい。
それにしても東大生は真面目でいい♫
ただUの下ネタには2年ぶりに引いたw

またあのメンツで飲みたい。



11日 池袋

大学の友人と久しぶりの合コン的なるものへw
5対5は何気に初めて。盛り上がった♫

今回の教訓は
「盛り上がるかは自分次第だ」
「盛り上がるかは相手次第ではない、仲間だ」
というものw

緊張したり、話すのが苦手な人もいるから、
そういう障壁が異常に低い自分が先陣を切るべき。
これは役割分担、そうチームスポーツ!

ただやっぱり仲間は心強い!
特に下心ゼロでただ楽しみに来てる奴らはww
タイミング良く話をふり、繋がる合いの手を入れる。
ナイスなパスワーク!

合コンも悪くない♫w



12日 本郷にて

毎月恒例の内々定先の勉強会。

今回は自分が発表の回。
テーマは
「労働契約法の政策過程とねじれ国会」
という
正直つまらないもの。

テーマの馴染にくさ
分析の未熟さ
伝え方の下手さ
が相まって、正直最悪な発表だった。
2年ぶりにぐらいに凹んだ。

それにひきかえもう一人発表したNさんの
「物理の心をわしづかみ」
プレゼンはすごく面白かった!

縁遠い物理学、特に相対論の話を、
身近な例や簡単な問題、図、動画を踏んだんに使って、
わかりやすく説明していた。すごい。

本当に良く勉強している人は簡潔でわかりやすく
説明できる。

究極のところ自分は理解で来ていないんだと思うな。
これは頑張らなくてはならない。
サークルのとき指摘してもらったことが活きていない。

終わった後はいつもの飲み会へ。
いい感じで盛り上がってた、過去最高?w



なんかテスト前に飲んでばっかだなァ。

7月末は中学や高校の友人に久しぶりに会えそう!
これ読んでくれてる人で、暇な人いたら
声かけてくださいな~のみまっしょい♫

2010/07/12

比較政治学入門⑤


Chris Frith『心をつくる』岩波書店、2009年

「実験の方法:脳認知科学は政治行動の理解に何を付け加えるか」というテーマで、ゼミで扱う文献。

ついに教授の本領発揮。「(比較)政治学のゼミでなぜ脳認知科学なのか?」という問いが、権力論、ゲーム理論の研究を読んで少しずつ見えてきた。

ゼミのまとめは次のエントリでするとして、ここではこの本のレビュー。



目次
プロローグ ホンモノの科学者は心など研究しない
第1章 脳の損傷例を手がかりとして
 2章 正常な脳が世界について語ること
 3章 脳が身体について語ること
 4章 予測によって先んじる
 5章 私たちが知覚する世界とは現実と対応した幻想である
 6章 脳はどうやって心をモデル化するか
 7章 心を共有する―脳はいかにして文化を創造するか
エピローグ 私と脳と

本書の目的は、
「脳が私たちに何を伝え、何を隠しているのかを明らかにすることで、脳が心をつくりだすメカニズムを探ること」
である。そのために、脳イメージング研究や心理学実験の結果を用いる。

私たちは普段、次のように考えてはいないだろうか。
「私たちは物理世界に直接関わっており、心的世界は物理世界とは独立している」と。すなわち、自分と世界/自分と心との関係は全く別物だと。

これは脳がつくりだした錯覚で、私たちが物理的・心的世界と認識しているのはともに脳がつくりだしたイメージである、と筆者は主張する。



1~3章では、脳が、私たちの意識の裏で錯覚をつくりだす例を挙げている。

その例の一つが、エイムズの部屋である(上写真)。
この写真は、もちろんどちらかが小人だとか巨人だとかいうわけではない。本当は、左側の奥行きが深いが、壁面の形を台形にすることで同じ距離に二人がいるように見せているのだ。トリックが分かってもこの写真の見方は変わらない、つまり、相変わらず片方が小さいか大きく見えてしまう。

ここで言いたいのは、「外からの情報が誤りだと分かっても脳は嘘の情報のまま世界を見せることがある」ということだ(パルテノン神殿とかもそう)。これは、外の物理世界に対してだけでなく、自分の身体についても起こりうる。事故などで腕を切断した人が、なくした腕があると感じる「幻肢」がその例。

脳は私たちが意識する以上に多くの処理をこなし、その中の一部を私たちに見せているに過ぎない。私たちは物理的世界に直接関わっているわけではないのだ。



4~6章では、脳がイメージ(心)をつくりだすメカニズムを明らかにする。

そのメカニズムとは「脳は、あるモデルに基づいて物理世界を予測し外界を知覚する。知覚した外界からの刺激と予測に基づくイメージとを比較し、間違っていた部分について元のモデルを修正する」というものである。

上の写真は「ルビンの壷」と呼ばれるトリックアートだ。
「二人の顔」と見るか「壺」と見るか。私たちは、頭の中のモデルを元に予測を立て探索することで、世界にあるものを発見する。モデルによって見えてくるものは違うのだ。解釈が定まらないルビンの壷のようなものでない限り、知覚した刺激を元に解釈を定め、モデルを修正する。

人間が知覚するのはこうしてできた脳内の世界モデルであって、物理世界そのものではない。

そしてこのことは、他者の心についても当てはまる。脳は、他者の行動からその意図や感覚を得て、心のモデルをつくりだす。私たちはこうして、物理世界を捉えるのと同様にして、他者の心をも捉えることができるのだ。この意味で、物理世界と心的世界は脳がつくりだすイメージとして同じであるといえる。

これらのことから、筆者は以下の含意を導く。

その一つは、心を共有し文化を創造することができる、という命題(7章)。
自分の考えを相手に伝えることを考える。「自分の考え」が「相手が受け取った自分の考え」と同じかどうかを探るため、相手の心のモデルを自分の中につくりだし、「自分の考え」と比較する。両者が一致していない場合、それは次の相手に関する予測が外れる。そのときには修正する…。相手もこの作業を行う。こうすると、自分の脳内にある相手の心のモデルを修正し正確なものに近づけていくにつれ、互いの心(のイメージ)が共有される。

もう一つは、私を自由で独立した主体とする錯覚が協調を可能にする、という命題(エピローグ)。
自分を自由で独立した主体と捉えると他者も同様だとの信念が築かれる。一方、他人を懲罰をも課せる対象、つまり責任主体と捉えるためには、その他者が自由で独立した主体との前提が必要である。筆者は、前者が後者を準備することで、フリーライダーを防ぎ協調行動をとらせるための仕組み、つまり、懲罰のシステムが可能になるとする。脳がつくる錯覚はこれに寄与するというのだ。



長くなったわりに分かりにくくなってしまった。

本書では、以上で述べた脳のメカニズムを豊富な実験結果を用いて説明している。それらを丁寧に読むと理解しやすい。しかも、それら実験は面白い(他人を無意識に模倣している例や、イメージトレーニングが実際に効果を持っている例)。文章も笑えてしまうような比喩や皮肉が混じっていて読みやすかった。

おすすめです。

(H・ω・M)

2010/07/07

比較政治学入門④


R.Axelrod『つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで』ミネルヴァ書房、1998年

「人間はどう行動するか:協調と裏切り―シミュレーション」というテーマで、ゼミで扱った文献。

前回のHirshcmanに引き続き、経済学のアプローチ(ここではゲーム理論)から人間行動を分析する枠組みを検討する。以下、レビュー。



目次
第1章 協調関係の諸問題
 2章 「しっぺ返し」の成功―コンピューター選手権において―
 3章 協調への道筋
 4章 殺しも殺されもしない戦争―第一次世界大戦の塹壕戦において―
 5章 生物における協調関係の進化
 6章 効果的な選択とは
 7章 協調関係を育てるために
 8章 協調関係と社会構造
 9章 互恵主義のたくましさ

本書の目的は、
「利己的にふるまうエゴイストが自発的に協調することはあるのか?あるとすればその条件は何か?」
を明らかにすることである。そのために、ゲーム理論、特に「くり返し囚人のジレンマゲーム」の枠組みを用いる。

本書では、筆者が行ったコンピュータ選手権の結果をスタートとしている。
この選手権は「くり返し囚人のジレンマ」ゲームをコンピュータプログラム間の競争として再現し、そこで高得点をとる戦略(プログラム)の条件を探るためのものである。そこでの結果は、行った2回ともに「しっぺ返し」戦略の勝利であった(「しっぺ返し」戦略とは、決して自分から裏切ることなく、相手が前回とった選択をやり返す戦略を指す)。そこから導かれる条件として「上品さ(自分から裏切らない)」「心の広さ(裏切ったあとでも再び協調する)」「即座の報復(裏切られたら裏切る)」「分かりやすさ(相手からみて戦略の規則性が分かる)」が挙げられた。また、得点に応じてその戦略をとるプレイヤーが増えていくという生態学的解析の実験にかけると、「しっぺ返し」が支配的になる様子も確認された。

このように「くり返し囚人のジレンマ」状況下でも協調関係は築かれうる。
このことを筆者は第一次世界大戦の英仏対独の塹壕戦において実証している。つまり、敵対的な関係にある両軍の間にある種の協調関係が生まれたのだ。そこでの協調関係とは「殺しも殺されもしない」関係、具体的には、相手に致命的なダメージを与えないような砲撃をしたり、やられても過剰な反撃にでないことを指す。この例から、互恵主義に基づく協調関係が生まれるためには、友好関係は必要がないことが明らかとなった。

以上の分析から、協調関係を築くためにゲームのプレイヤーと調停者が何をすべきかを提示している。

プレイヤーへのアドバイスとは、
①目先の相手を羨まないこと
②自分の方から先に裏切らないこと
③協調であれ裏切りであれ、そのとおりに相手にお返しすること
④策に溺れないこと

調停者へのアドバイスとは、
①将来の重みを増やすこと(普通将来の価値は割り引かれる)
②利得自体を変更すること
③プレイヤーに他人の幸せを気にかけるよう諭すこと
④互恵主義を教えること
⑤相手を正確に識別すること(相手の過去の行動を記憶する)

である。これらが達成されるとき、協調関係は生まれやすくなる。

筆者はこの理論を、バクテリアや癌細胞、鳥といった生物界の事象から、ビジネスや議会での議員行動、国際関係における国家間の行動にまで応用し説明している。



本書の功績は「様々な状況にゲーム理論を適用でき、ゲームのくり返しが協調を導く」という枠組みを示した点にある。

ゲームの現実性を考慮すると、精神的な利得はどう考えられるのか、他人からの評価を気にする側面もあるのではないか、また、汎用性があるといってもなぜそれが当てはまるのか体系的に説明できないのではないか、ルール次第で「しっぺ返し」が優勢になるとは限らない、より高得点をとる戦略(「パブロフ」など)があるのではないか、といった批判が多々出る。

しかし、それら要素を考慮しだすと複雑に過ぎ、一般性を保った理論として存立しえない。プレイヤーの合理性仮定や利得の単純化をもって、「すっきりした」論理を組み汎用性を高めている、その点に価値がある。あとは、分析対象の状況に応じてどう修正を加えるか、そこからは研究者各々の課題である。



2週間前、詐欺にあった。

路上で「財布なくして電車賃ないから貸してくれ」ってあれ。どう考えても言ってることおかしいし、交番か駅でお金借りてもらえばいいとその場で思ったけど、結局、あげた。

もし万が一本当に帰れない状況とか、詐欺しなくちゃいけないような経済的困窮状態とかにあるかもしれないとか思うと、それを無視するのは自分の(精神的)利得に反するし、それに比べてあげるお金の(相対)利得は低いから自分としてはあげた方がよかった。利己的に。

この本の理論が正しければ、この詐欺師のおばちゃんに出し抜かれても問題はない。自分としては協調を続けて自分から裏切らなければいいし、もし搾取するような相手ならちゃんと報復すればいい。日々いろいろな人と接してコミュニケーションをとる状況では、総合的に大きな利得を得られればいいのだ(なんかちょっと違うかも笑)。

と言って、信頼を裏切られた気持ちを落ち着かせる根拠に使いました泣。

(H・ω・M)

2010/07/04

昆虫なめんなよ①


安富和男『虫たちの生き残り戦略』中公新書、2002年

地球上の動物種の約70%は昆虫って知ってた?

AKB48ファンを辞め、仮面ライダーWを次のターゲットに定めたわけだが、昭和ライダーを思わせるその虫フェイスを見るうちに、生来の「虫取り少年DNA」が疼きだした!

過去22年間、ずっと東京住まいだが、好奇心旺盛な幼稚園~小学校低学年の時期は比較的自然が多い環境で暮らした。渋谷からひと駅の目黒区は東山というところ。公務員官舎がとてつもなく土地を使っているそこは、昆虫にとって都会のオアシス。

虫をとるか図鑑を見るか…。とった虫は標本に。展翅版でキレイに羽を整えたり、腹を割いて内臓を取り出して脱脂綿を詰めたり、なかなかワクワクした。ウラギンシジミを捕まえてキレイにできた時の感動は今でも覚えている。

そんなわけで、昔のことを思い出しつつ、この本を読んでみた。



本書は、「本能の知恵」基づく昆虫の行動に合理性を見出している。

目次
第1章 あの手この手の生き残り戦略
 2章 愛の言葉、愛のかたち
 3章 虫と植物は持ちつ持たれつ
 4章 奇妙な行動の裏に隠された秘密

短いエッセイが24本。紹介されている昆虫は、モンシロチョウ、チャバネゴキブリといった身近なものから、ボクトウガやトドノネオオワタムシという馴染みのないものまで。

少し面白い生態を持つ昆虫を紹介したい。

①オオユスリカ―恋はハリケーンw




ユスリカは蚊と近縁な昆虫だが、血は吸わない。
とまり方もちょっと違って、前脚をつきだし張り付くようにとまる。

血を吸わないっていうことは栄養がとれない。しかも、消化器官も退化してる。なんてドMなんだ!結果、寿命は1日2日でその間に子孫を作らなければならない。そのため、ユスリカは命を懸けた合コンをするw

その合コンの名は「蚊柱」。
蚊柱はユスリカでなくとも他の蚊でもつくる。川辺を自転車で走っていて、大群の蚊につっこんだことはないだろうか。あれだ。

オスのユスリカは群をなして飛び、一匹では小さい羽音を増幅させてメスを呼ぶ。メスが蚊柱に入った途端、それまで協調していたオス共は一気にハイエナとなる。一匹のメスを奪い合い、一匹のオスだけが交尾できるのだ。これってガチな感じの合コンに似てるねw

昨日の仲間は今日の敵。草食系男子よ見習え!はいっ!w

②オオカマキリ―気象庁どっかいけ



オオカマキリは積雪量を予知できるらしい。

オオカマキリは「卵嚢」と呼ばれるゆりかごの中に、平均260個の卵を産む。卵嚢から大量の幼虫が生まれてくる様に驚いた記憶がある。スゴイ量だ。卵嚢は徐々に固まり耐熱性も持った防具となる。ただ、水には弱いので雪には気をつけなければいけない。

そこで仮説が立つ。
オオカマキリは大雪が降る年には卵嚢が雪に埋まらないよう、高いところに卵を産むのではないか?

実際、新潟県長岡市でこれを観察した酒井さんと湯沢さん(誰だw昆虫学の場合、研究者が学者ばかりでなくて面白い)によると、卵嚢の高さが110cmのとき最大積雪量は100cm、80cmのとき60cm、60cmのとき40cmと、相関が見られたらしい。

なぜ、オオカマキリが予知できるかはまだ分かってないが、昆虫には湿度や気圧を感知できるセンサーがあることが関係するのではとされている。

外れてばっかの気象庁、そして良純よりもカマキリはじめ昆虫の方が頼りになるかもねw



他にも40日飲まず食わずでも元気なチャバネゴキブリとか、殺虫剤で逆に強くなるゴミムシダマシとかあった。

昆虫学は分類がメインだけど、最近では応用分野として、死亡時刻の推定にハエとかの集まり具合を見る法医昆虫学とか、農業や畜産に役立つ・害になる虫の研究がある。色々読んでみようと思う。

(H・ω・M)

2010/07/02

「僕たちの好きだったAKB革命」⑦


「1、2、3、4、ご一緒に。6、7、8、9、珠理奈ー! 中学1年生13歳の松井珠理奈です。」(珠理奈自己紹介より)

もう終わりも近いので一気に書いてしまおう!

今回も引き続き総括、そして最終回。



第6章 総括

これまで1~5章において、Hから見たAKB48の魅力、そして、AKB48が流行った理由について見てきた。ここで簡単に、4章理論編での内容をまとめ、その上で最終章につなげたい。

AKB48が流行した理由を、①戦略と②消費の観点から分析した。

①戦略では、AKB48を「AKB」と「48」に分け、それぞれ、

「AKBは、秋葉原と劇場というバックグラウンドを持つことを意味し、狭いコミュニティで共に作り上げるアイドルという消費形態を可能にした。同時に、秋葉原の持つ負のイメージを捨てることでAKBは記号化し、広い支持を集めることに成功した」

「48人という大所帯は、メンバーの多様性を確保することでファンのベースを拡大し、他メンバーとの競争下で多様な顔を見せる推しメンを意識的にフォローさせることでその魅力を伝えることを可能にする。そして、絶えざる推し変を許容してファンの離脱を抑止する構造をもつ」

という、戦略の特徴を記述し、

②消費では、AKBファンの消費態度を、

「AKB48のメンバーをカワイイから支持する人はいる、ただ、そのカワイさは10代の感性に合致する限りである。一方で、カワイクないが支持する人もいる。それは、頑張っている人を応援したい、見えないものを見たいという自然な欲望を理由としている」

と分析した。

そして、これらをファンHに当てはめたところ、

「今回のサンプルHは、ゆきりんにはまってその成長を見届けた後、あきちゃと玲奈に推し変したが、彼女たちにも人気が出てやることを果たした。さらなる推し変の誘惑に駆られるも、その危険性を認識して無限螺旋を脱出した」

という、解釈が導かれた。

私の「AKB48的なるもの」への洞察は以上である。



最終章 あの子はいま―AKB成長記録

以上の分析結果を受け、今後のAKB48について論じたい。

ここでの問いは、

「AKB48はいつまで続くのか?」

である。

16thシングル「ポニーテールとシュシュ」の大ヒット、そして、AKB総選挙の盛り上がりを以て、AKB48の人気は最高潮に達した。この人気はどこまでいくのだろうか。

予想するに、AKB48の人気はこれ以上は上がらないが、そこそこ(2011年いっぱいぐらい)続くと思う。そして、人気が落ちてからも劇場を中心にその活動は低空飛行を続けるはず。

なぜかというと、主力メンバーの卒業が難しいからだ。

現在、メインメンバーたちはテレビその他のメディアに個人で出る機会が増えてきてはいる。篠田麻里子や板野友美はモデル、前田敦子や大島優子、小野恵令奈は女優、秋元才加はバラエティで頑張っている。しかし、彼女たちがAKBという後ろ盾を失ってやっていけるかは甚だ疑わしい。

AKB48は既に相当数の卒業生を輩出しているが、芸能界で生きて行けているのは大島麻衣だけ。ルックスや喋りにおいてはるかに劣る現メンバーがやっていけるとは思えない。

加えて、先週、衝撃的な報道がなされた。それは、AKB48結成当時のメインメンバーである中西里菜のAVデビュー。なんとショックなことだ。卒業後も芸能界でやっていくにはその道も覚悟しなければならない。現役当時人気があったりなてぃんだからこそ、現メンバーのショックは大きいはずだ。

今年3月の横浜アリーナ公演で「まりこ様の卒業が発表される」との予測があったが、ハズレ。一番AKBへの依存度が低い彼女ですら、まだなのだ。

つまりここでいいたいのは、
「主力メンバーですら卒業してソロ活動をする力がないし、今後もそう簡単に力がつくわけではない。それが逆にメンバーの脱退による集団の戦略ダウンを防ぎ、一定の支持を確保し続ける」
ということだ。

AKB48はその特異な販売戦略ゆえに、個人の素養に依存せず人気を集めてきた。しかしそれは、個々のメンバーの卒業を難しくしている。

モー娘。が初期メンバーの脱退により戦力を落としていったのに対し、AKB48は戦力を維持し続けるだろう。ただし、それは集団の肥大化を招き、代謝が悪くなり、ついには破綻する(事務所間の対立を下に分裂するのでは)。

しかし、マスメディアの舞台から姿を消しても秋葉原の劇場は続く。

そこでは、結成当初から応援を続けるコアなファンたちのMIXが静かに響くのだろう。

「あー よっしゃいくぞー タイガー・ファイヤー・サイバー・ファイバー・ダイバー・バイバー・ジャージャー!!」



ここにAKB48ファン活動総括の終了を宣言します!w

こんな気持ち悪いブログを読んでくださった方がいたのであれば、心から感謝します。書くことで今まで曖昧だった点を明らかにできた。

これで心置きなくファンをやめれますw

さようならAKB48、ありがとうAKB48。

「僕たちの好きだったAKB革命」⑥


「強く気高く美しく、20歳のさやかこと、秋元才加です」(さやか自己紹介より)

今回も引き続き総括。



第5章 AKB48とは・事例編

前章では「AKB48がなぜ流行ったか」について、戦略と消費の側面から分析した。
本章では、そこでの理論を使って実際のファンの行動を説明する。

以下は、H(22歳♂)の半年にわたるファン活動の記録である(エログロナンセンス注意!!)。

ステップ①―目覚め



AKBファンの後輩Iに勧められ、AKB48公式HPを見た。
あまりの多さにたじろいだが、柏木由紀(ゆきりん)がカワイイなと思った。
(「48」の多様性)

風邪を引き外に出れないHは、YouTubeで「柏木由紀」と検索。
ヒットした動画はHに突き刺さった。
イタい自己紹介、レッスンでの懸命な姿、そして豊かな感情表現…。すばらしい。
(「AKB」の成長物語)

彼女が出演する番組を追った。
AKBINGO!週刊AKBネ申テレビといったAKB48の冠番組への出演はもちろん、ワイドショーひるおび!ではお天気お姉さん、PVへの出演など、すべてをカバーするよう尽力した。
(「48」のウォーリー現象)

徐々にその性格が分かってくる。
若いチームBのキャプテンとしてしっかり者で通る一方、
まゆゆのメールを無視したり、過剰なリアクションが腹黒の証拠だと言われる。
仲がいいメンバーはまゆゆ(渡辺麻友)やはーちゃん(片山陽加)だ。
(「48」の関係性)

本物は格別。
就活の説明会(実質第一回面接w)を早退して駆け込んだ握手会に天使がいた。
スラッと長い手足にちっちゃい顔、見たことのない生物。
ほんの10数秒だが交わした言葉は就活に疲れたHを元気づけた。
(「AKB」のそこにいる意味)

成長した彼女はトップメンバーに仲間入り。
ソロ写真集(年間トップ)・DVD、チームBキャプテン、チームPBセンター、
ラジオ「リッスン」パーソナリティ、総選挙8位、生写真高騰など。
人気に火がついたゆきりんは今やAKBを引っ張るメンバーの一人だ。
(「AKB」の成長物語)

ステップ②―推し変

ゆきりんを追ううちにAKBの全体像がぼんやりと浮かんでくる。
彼女をよりよく知るために他のメンバーにも目を向けた。
(ビックリマンチョコ現象+「48」の出口なし戦略)

まずは、AKB48内の中堅メンバー。
選抜に入れない、いわゆるアンダーガールズ層を応援したくなってきた。
高城亜樹、倉持明日香、藤江れいな、指原莉乃など…。
特に可愛くもなく、特徴もないと思っていた彼女たち。
だが、プロレスと野球が大好きで、尊敬する人は小橋建太と江頭2:50という、
とてもアイドルとは思えないキャラなどが見えてくるにつれ、思い入れが出てくる。


次に、SKE48。
SKE48は名古屋・栄(SaKaE)で活動するAKB48の妹分。
2008年夏に結成されたSKEはまだまだ未熟。
その中でAKB48に追いつかんと必死な二人のスター「JR松井」。
松井珠理奈と松井玲奈の二人の頑張りは尋常じゃない。

珠理奈はSKE48の代表としてAKBのシングル曲にも多数参加し、
歌、ダンス、MC、バラエティと凄まじい成長をみせている。
玲奈はおっとりタイプだが、うちに秘めたる闘志はすさまじく、
総選挙でのコメントや、激辛部での必死さは見る者の心を打つ!

握手会でのイメージも違う。
SKE48の2ndシングル「青空片想い」発売の握手会では、
小木曽汐莉、矢神久美、桑原みずき、平田璃香子、石田安奈の列に。
顔の縦幅16cmの超小顔に驚きつつ、まだ慣れていない彼女たちの懸命な姿に感動した。

ステップ③―引退

推し変後の推しメンたちも人気が出てきた。

今回の総選挙で柏木由紀は8位、松井珠理奈は10位、松井玲奈は11位、高城亜樹は13位。
あきちゃのメディア選抜入りは果たせなかったが、大満足。

理論的には、さらなる推し変が誘発されてスタートに戻るはずだし、
現に新たなメンバー(松井咲子、向田真夏、横山由依ほか)に目も向いている。

ただ、もうさすがにやめておこうと思う…キリがないw

以上をまとめると、
「今回のサンプルHは、ゆきりんにはまってその成長を見届けた後、あきちゃと玲奈に推し変したが、彼女たちにも人気が出てやることを果たした。さらなる推し変の誘惑に駆られるも、その危険性を認識して無限螺旋を脱出した」
となる。



とても理論の妥当性を根拠づけるものではないが、具体的なイメージが持てたと思う。
以上を以て、理論編を完了する。

なんか色々すいませんw

2010/07/01

「僕たちの好きだったAKB革命」⑤



「愛されたい。愛したい。でもやっぱり愛されたい。AKBの末っ子隊長こと佐藤亜美菜です。」(あみな自己紹介より)

末っ子長男で何が悪いっ!?w末っ子よ、立ち上がれ!!

今回も引き続き総括。



第4章 AKB48とは・理論編(つづき)

②消費―物語消費

前回は、AKB48の戦略を「AKB」と「48」という観点から見た。
今回は、それを受容するファンの消費態度を分析しようと思う。

ここでの目的は、
「AKB48の戦略はファンのどのような欲望に合致したのか?」
を明らかにすることである。

そこでまず、消費者を三つのグループに分ける。すなわち、
①AKB48はかわいくないので好きじゃない
②AKB48はかわいいので好きだ
③AKB48はかわいくないが好きだ
の三つだ。

ここでのメルクマールはもちろん「かわいさ」。これはアイドルである以上逃げられない条件だ。しかし、③型のファンが多いのがAKB48の特徴であり、②型についても「誰にとってかわいいのか」という問題がある。以下、②③型について考える。

キーワードは「キティちゃん」「電波少年」「ビックリマンチョコ」。

「キティちゃん」
上の写真は、AKB48「不動の」エース・前田敦子。AKB48で一番人気の彼女だが、かわいいと思うか?「年齢が上になるほど否定的になる」というのが僕の雑感だ。ただし、彼女の顔がティーンネイジャーの圧倒的支持を受けていることは確か。なぜこのような違いが生まれるのか?答えはキティちゃんの顔にある。歴代キティちゃんの顔は変わってきており、その変化は「顔の中央にパーツが集まる」方向で進んでいる。いわずもがな、キティちゃんは流行に敏感だ。つまり、「かわいい」顔の基準が変わってきており、あっちゃんの高密度な顔はとてもナウいのだ。AKB48のファン層のメインは中高生で、「ナウい」感性をもつ彼(女)からすれば、前田敦子や板野友美、渡辺麻友は「超かわいい」のだ。よく「どこにでもいる感じがイイ」と強調されるが、②型にとってはそんなことはない。そして多くのファンはこの意味で②型である。この他にも②型はいるが、彼(女)らにはメンバーの多様性を以て対応する。

「電波少年」
懐かしいね、最近DVDが出てヤラせもあったとか暴露してる。「①戦略」で述べた「成長物語」の土台には「電波少年」でのテーゼがある。つまり「何も持ってなくてもガチで・必死な姿に人は感動する」ということ。猿岩石やドロンズなんてくそつまんない芸人だったけど、あんだけヒッチハイクして土色になったらグッと来るものがある。やっぱスポコン好きでしょ、みんな。若い女の子が健気に頑張っていたらその効果は100倍なんてもんじゃない。難関に挑み、日々成長していく様に虜になり、否が応にも応援したくなるのだ。そのときカワイイかカワイクないかはさほど重要でない。

「ビックリマンチョコ」
覚えてる?シールが付いてるあれ。ビックリマンチョコが面白いのは、そこにストーリーがあること。シールにはキャラクターの絵と解説が載っていて、それを集めることで少しずつその背後にあるストーリーや世界観が見えてくる。ストーリーをより良く知りたいという欲望がある限り、収集活動は終わらない。AKB48はこれに似ていると思う。推しメンのことをよく知るためには、そのメンバーがいるAKB48という世界を知りたいと思う。ただし、リアルタイムで進行する「AKB48という成長物語」はつねに変化し拡大する。永遠に全体像をつかむことはできないのだ。「ノーパンのパンチラを見たい」…それは土台無理な話だが、見たいものは見たいのだw

以上から言えるのは、
「AKB48のメンバーをカワイイから支持する人はいる、ただ、そのカワイさは10代の感性に合致する限りである。一方で、カワイクないが支持する人もいる。それは、頑張っている人を応援したい、見えないものを見たいという自然な欲望を理由としている」
ということである。

①戦略と②消費態度は一対一対応ではないが、AKB48の特徴がこれら欲望に少なからず応えているのは確かだ。



以上で理論編は終了。これでもAKB48の強さの一側面を捉えたに過ぎないが、コアの部分を理解する視座になると思う。

次章では、この理論枠組を用いてHというファンの活動を説明する(グロ注意w)。

酒は飲んでも、飲まれるな⑤




今日は学校にも行かず、社会人の方々とお話。

残り少ない金融論の授業を休んだのは痛いが、刺激ありだったからいいか。



内々定先の先輩方と日本橋にて。

駒場時代のゼミの先輩で、内々定先に勤めている方と昼食。
こちらから報告しないという無礼にもかかわらず、
声をかけてくださった。感謝感激雨あられ。

地方での勤務のことや各部署の特色なんかを教えてくれた。

時間がなくてつっこんだ話ができなくて残念…
それにしても会う人会う人、いい人だらけ。
厳しいところはもちろんあるけど、良識的、紳士的。

俺もああなれるんだろうか?



伯父と新橋にて。

久しぶりにフグ料理!
全然季節じゃないし、暑いから焼き鳥やめてって話なのに鍋食ったw
でも、やっぱウマイな~ひれ酒w

役人を引退した伯父は勉強熱心。経済金融に熱い。
「こんな記事があった、こんな本を読んだ」
と色々と教えてくれる。むしろ俺が勉強せねば!!

だけどやっぱり現役時代の話はリアリティとディテールが違う。

首吊り死体や土左衛門の描写から、天皇陛下の護衛、日米地位協定まで。
現場現場での判断の難しさが伝わってくる。

あとは、ストリートレベル・ビューロクラットの実例が面白かったw

問いかけは多かった。考えて今度挑戦しよう!



以上。明日はちゃんと学校いこうかな。

2010/06/30

「僕たちの好きだったAKB革命」④



「レッ、ちゅーん、ゲッ、ちゅーん、フォー、ちゅーん(Let's get fortune.)。SKEのかすみ草、松井玲奈です。」(玲奈自己紹介より)

パラグアイ戦、日本代表残念だった!!でも日本の連帯感が伝わるいい試合だった。

今回も引き続き総括。



第4章 AKB48とは・理論編(つづき)

①戦略(つづき)

前回は、AKB48の人気の秘訣を、「48」という数の面から分析した。

そこでの結論は、
「48人という大所帯は、メンバーの多様性を確保することでファンのベースを拡大し、他メンバーとの競争下で多様な顔を見せる推しメンを意識的にフォローさせることでその魅力を伝えることを可能にする。そして、絶えざる推し変を許容してファンの離脱を抑止する構造をもつ」
ということであった。

今回は「AKB」という側面から分析する。

「AKB」は秋葉原(AKihaBara)からきている。AKB48は、秋葉原のドン・キホーテ8階「AKB48劇場」を拠点に活動するご当地アイドルという点にその特徴がある。

では「アキバ発のアイドル」はどういった意味をもつのだろうか?

「アキバ」
AKB48は劇場アイドルである。今でこそ国民的アイドルと呼ばれ全国区となったが、2005年12月8日のチームAの1st公演に入った客は1ケタ。地道に公演を重ね、約4年かけてここまできたのだ。だが、よく考えれば「テレビにも出ていない中高生の学芸会」に金を出して見に来る客がいることが驚きだ。しかし、これこそが、アキバ発のメリットであり秋元康の狙いではないか。つまり、流行り廃りが激しいテレビの世界に比べ劇場でのショーは安定しており、アキバのヲタク文化はそれを補完して余りある。劇場公演は大舞台へのステップであり、帰ってくる家でもある。地味かもしれないが息の長いアイドル、AKB48のセーフティネットは万全だ。

「そこにいる」
コンセプト「会いに行けるアイドル」。なんて革新的なんだ。「テレビの向こうの遠い存在」から「秋葉原に行けばいつもそこにいるアイドル」へ。この変化はファンとアイドルのコミュニケーションの在り方を根本から変えた。すなわち「出来上がったものを受容する」片方向のコミュニケーションから、「共に作り上げる」(空想的)双方向のコミュニケーションへの変化である。距離が縮む効果は予想以上に大きい。握手をしてアドバイスをする、公演を見てダンスやMCの些細な変化を見る。ファンはあたかも推しメンの専属プロデューサー気分だ。「AKBのトップを目指すメンバー、芸能界のトップを目指すAKB48」。彼女たちの成長物語にファンは歓喜する。これってスポ根だよねw

「脱アキバ」
いつからかAKB48は「秋葉原48です」と自己紹介しなくなった。「AKB」が何の略か浸透してきたからというよりも、意識的に避けてるように思える。上述したように、彼女たちの基盤には秋葉原文化があるのだが、それは同時に危険も伴う。つまり、広い支持を受ける国民的アイドルになるためには「一部のヲタクが応援する地下アイドル」というイメージを払拭しなければならない。バリバリの制服ルックは減らし、曲調はポップに、アイドル用語やイタさは出さない…。逆に、雑誌モデルとして活動するメンバーを出したり、親近感のあるキャラを売りにする。こうして広い層にアピールできるようになった。「AKB」は秋葉原という固有名詞を脱色し、単なる記号と化した。

以上をまとめればこうだ。
「AKBは、秋葉原と劇場というバックグラウンドを持つことを意味し、狭いコミュニティで共に作り上げるアイドルという消費形態を可能にした。同時に、秋葉原の持つ負のイメージを捨てることでAKBは記号化し、広い支持を集めることに成功した」
これが「AKB」の観点から見た強さだ。



また長くなってしまった…反省。第4章理論編・②消費は次回にw

読んでくれた人、ありがとうございます。

2010/06/29

「僕たちの好きだったAKB革命」③



「緑茶、麦茶、ウーロン茶っ。でもやっぱりぃ~あきちゃ~~~~あっ!」
(あきちゃ自己紹介より)

AKB48からの新ユニット「フレンチキス」が結成された!(写真上)

秋元康はこのユニットを「同じ色にまとまるフレンチキスは、一番女の子っぽくて彼女にしたい、親にまで紹介したい3人組」と位置づけている。「似たモノ同士まとめる」。これは大人数アイドルのマネジメントにおいて鉄則!「ネギま!?」はこれがうまい。

ワタナベエンターテインメント所属の柏木由紀(写真中央)、高城亜樹(右)のユニットは予測していた。これに今年春、倉持明日香(左)の事務所移籍が決まり、予測が確信に変わる!総選挙では前二人がメディア選抜、もっちぃがアンダーガールズ上位に入り、全てのピースが揃った!頑張れ!

今回は引き続き総括。



第4章 AKB48とは・理論編

前章までは「AKB48の何が好きなのか」について論じた。本章では「AKB48をなぜ好きなのか」について自分の嗜好をできるだけ離れ論じたい。つまり、ここでの目的は

「AKB48はなぜ流行ったのか」

その理由を、プロデューサーの戦略とファンの消費行動の分析から明らかにすることである。

①戦略~「一点突破全面展開」と出口戦略

ここではAKB48を「AKB」と「48」に分けて考える。

「AKB」が秋葉原の頭文字なのは有名だが、「48」はなんなのかご存知か?

「48」は、メンバーが多数在籍したプロダクションoffice48の社長・芝幸太郎からきているとされる。当初24名だったメンバーは現在69名(研究生含む)に上るが、この大所帯はその偶然の出自にもかかわらず絶大な効果を生んでいる。

まず入口。

AKBファンに勧められてHPを見たことがある人はいないだろうか。そこで普通何をするかといえば、「好みの人がいるか」の品定めだ。これは何かに似ている…そう、友達の卒業アルバムを見ているときだ!友達の昔の姿を見て「変わってな~い」とか言いつつ、そんなことには正直全然興味がない。見てるのはただ、カワイイ子がいるかどうか。そして決まって「お気に入り」は少ない。が、ここで時たま「お前、それはない」的なチョイスをするヤツがいる。「お気に入り」は人それぞれなのだ。

「趣向の異なる人々を包摂するには多様性を以てするしかない」、すなわち「数打ちゃ皆に当たる」なのだ。AKB48には姉妹グループのSKE48SDN48があり、その合計人数は148人。これは男女同数・1クラス30人・5クラス編成のふた学年における女生徒の数に相当する。友達の卒アル二人分を見て、好みのタイプがいないなんてありえない!wこう考えると「48」は合理的とはまではいかなくとも、AKB48に関心を持ってもらうのに効果的な数なのだ。

次にトンネル内。

AKB48に興味を持った「新規」さんに「48」は3つの面から襲いかかる。

「探す」
卒アルの例えを使おう。個人写真で指名した娘(以下「推しメン」)は、部活や修学旅行のページにさしかかった瞬間、行方不明になる。あの娘が気になる「ファン」は「ウォーリーをさがせ」にとりかかる。「ああ、吹奏楽部だったんだ」「体育祭で泣いてんじゃん」。推しメンを探す中で、彼女たちの色んな面を知りイメージを膨らませていく。AKB48においてこの「ウォーリー現象」は、テレビ番組とライブにおいて顕著になる。メンバーはバラバラに番組に出演し、バラバラにステージを走り回る。彼女を捉えんと必死になっていくのだ。

「関係」
推しメンには47人の友達がいる。彼女たちそれぞれに見せる顔は異なり「皆の前ではリーダー、ある人には甘えん坊、ある人には泣き虫」と多様。劇場、TV、ラジオ、ブログ、ネット動画、雑誌、ポスターと多チャンネルを駆使するAKBのメディア戦略は、これら多様な顔を総合的に捉えることを可能にする。たまには嫌いにもなる。一方、47人は友達であると同時にライバルだ。推しメンはグループ内における相対的な位置において、常に競争にさらされている。これが中毒性の高い「成長物語」の基盤にもなっている(この点については後述)。

「群であり軍」
AKB48は毎日劇場公演を行うと同時に、各種メディアに出まくっている。これを可能にするのも人数の多さだ。あっちで出ているメンバーとこっちに出ているメンバーは違うが、どちらもAKB48。「群体」AKB48は神出鬼没で忍び寄ってくる。また、ライブの時は「軍隊」だ。厳しいレッスンを受けた47人の規律は高い。大会場後方からでも見えるその「行進」は将軍の御眼鏡にも叶うだろう(EXILEが増員したのもライブ集団だからでは?)。

最後に出口。

推しメンを見つけ、探し、「成長物語」(後述)に同化するなかでドップリはまっていくが、そんな熱気もいつかは冷める。嫌なところが見えたり、人気が出てきたりすると冷めてしまう。大事な要素である「変化」がその特徴ゆえに破綻を招いてしまう。ただ、推しメンに冷めたからといってAKB48に冷めるわけではない。思い出せ、3年B組のあの娘を!廊下で何度か見かけたバレー部のあの娘を!ここで起きるのがそう「推し変」だ。上述したようにメンバーは常に他のメンバーとの関係の上で活動するから、推しメンを応援すると必然的に他のメンバーにも目が向き、推し変が誘発されやすい構造になっているのだ。しかも、この推し変は一度にとどまらない。理論的には47回の推し変が可能だし、絶えず卒業や研究生からの補充があるので究極的には推し変は半永続する。つまり、一度はまるとしばらくはファンをやめられない。



長くなってしまった…一回で書ききれなかったから、理論編①戦略の「AKB」と②消費は次かきま~す♪

MゼミのK氏!「制服は邪魔なのか邪魔じゃないのか」についてちゃんと論じてくださいw

2010/06/27

「僕たちの好きだったAKB革命」②



「私のことを好きですか?それとも嫌い?好きっていってくれなきゃスネちゃうもんっ…ねっ?」(ゆきりん自己紹介より)

前回に続き、AKBファン活動総括!



第3章 続・独断と偏見―ひとりセットリストベスト

みなさん「AKB総選挙」はご存知かと思います。新曲シングルを歌うメンバーをファン投票によって決めるもので、過去2回(13th「言い訳Maybe」、17th未定)行われた。メンバーの人気が順位付けられる過酷なレースはAKBの象徴になっている。

「ファン参加型」は「会いに行ける」とともにAKBのコンセプトになっていて、総選挙はその代表格。ただ、ファンによって順位が決まるのは総選挙だけではない…そう!「AKB48 リクエストアワーセットリストベスト100」こそが隠れた名イベントなのだ。

では「セットリストベスト100」とは何か?

意外と知られていないが、AKB関連の曲は255曲にものぼる!!(2009年10月段階)その上位100曲をファン投票で決めようというのがこのイベント。100曲は25曲ずつ4日間にわたりカウントダウンライブで発表される。過去3回開催され(08,09,10年)、その模様は全国の映画館で同時中継された。

なぜこのイベントが重要かというと、総選挙とは異なる「ファンの声」が表現される場だからである。

総選挙では基本的にメンバー個々人の人気がはかられる。これに対しセットリストでは、「曲」や「サブグループ」がその単位となる。例えば、2010年度の5位はオリコン1位も獲得した「River」だが、さらに上位の2位にはそのカップリング「君のことが好きだから」が入っている。各々のメンバーは異なり、いうならば前者は1軍、後者は2軍。つまり、個々人の人気や曲の良さだけでは上位に入れない。「固有のメンバー構成」や「曲にまつわるエピソード」が大いなる結果を生むのだ。

これを機会に劇場曲も是非聞いてみてほしい。「女子高生の気持ちがわかるおっさん」こと天才・秋元康がすべての曲の作詞を手がけている。なかなかの名曲ぞろいだ。



さて、前置きはここまでにして、ここに「ひとりセットリストベスト30」を開催!

100位までソートするのは大変だから、30位までにしますw以下結果。

1 ウィンブルドンへ連れて行って(S)
2 転がる石になれ(K)
3 Blue rose(K)
4 口移しのチョコレート(B)
5 ハート型ウイルス(A)
6 BINGO!(シングル)
7 涙サプライズ(シングル)
8 言い訳Maybe(シングル)
9 ひこうき雲(シングル)
10 君のことが好きだから(シングル)
11 天使のしっぽ(B)
12 タネ(no3b)
13 エンドロール(K)
14 大声ダイアモンド(シングル)
15 初日(B)
16 青空片想い(シングル)
17 完璧ぐ~のね(渡廊)
18 マジスカロックンロール(シングル)
19 AKB参上!(A)
20 Relax!(no3b)
21 ワッショイB!(B)
22 会いたかった(シングル)
23 桜の花びらたち(シングル)
24 ツンデレ!(A)
25 草原の奇跡(K)
26 白いシャツ(B)
27 ごめんね、SUMMER(シングル)
28 初恋ダッシュ(渡廊)
29 渚のCHERRY(A)
30 10年桜(シングル)

以上。()内は歌っているユニット(A=チームA、渡廊=渡り廊下走り隊、no3b=ノースリーブス)。

これを見ただけでもAKBの曲がいかに多様化が分かる。「ウィンブルドン」「ハート型」のカワイイ系から「転がる石」の体育会系、「Blue rose」の男前系と、チームの色がよく出ている。自分の好みの傾向としては、KとSKEが比較的上位でAがやたらと低い。

ちなみに、ライブでは「ユニットシャッフル」が時折行われる。ユニット曲は基本的に歌うメンバーが決まっているが、ライブの際にはこれが代わりいつもとは違うメンバーが曲を歌う。だから、厳密に投票しようとすると「この曲をこのメンバーが歌う」という選び方が一番なのだろうが、複雑すぎるからできなさそうw



というわけで、ひとりセットリストベスト30でした。

2010/06/26

「僕たちの好きだったAKB革命」①



鴻上尚史ではありません、どちらかというと秋元康ですw

1968年が団塊の世代の革命であったならば、2010年は僕にとっての革命…そうAKB革命!モー娘。にもはまらなかった自分がアイドルにはまった半年間。革命的な、あまりに革命的な

6月9日のAKB第二回総選挙『母さんに誓って、ガチです』を以て、AKBファンを引退したわけだが、自分にはここで総括をする責任がある!理由はない!

そこで、以下の順で総括を行う。

目次
第1章 はじめに―なぜAKBにはまったのか
 2章 独断と偏見―ひとりAKB総選挙
 3章 続・独断と偏見―ひとりセットリストベスト
 4章 AKB48とは・理論編
 5章 AKB48とは・事例編
 6章 総括
 終章 あの子はいま―AKB成長記録


というわけで、仰々しく構えてみた。うん、大変そうw
何回かに分けて書いみようと思う。吐き気をもよおすようなブログへと、いざ!



第1章 はじめに―なぜAKBにはまったのか

AKB48の一般的な魅力に関しては、第4章に譲るとして、ここでは純個人的な理由。

はまりだしたのは2010年1月という実はド新規(River新規ですね)!それまでも名前は知ってたけど大島麻衣と小嶋陽菜がカワイイと思ってたぐらいで特に興味はなかった。それが変わったのはサークルの後輩でありアイドルヲタのIがその魅力を語ったとき。AKBのグループ内競争の熾烈さを滔々と聞かされ、目覚めた!

そして1月。正月早々風邪を引きずっと家にいる間、ひたすらAKB関連の動画をむさぼり見た。これがいけなかった!w週刊AKB、AKBINGO、ネ申テレビの過去放送分を全部見てしまい、はまっていった…とさw



第2章 独断と偏見―ひとりAKB総選挙

ここに勝手にAKB総選挙を開催!好きな順にソート。
AKB48SKE48の全メンバーをランク付けしてみた。ああ~大変だった。

①松井玲奈   21仁藤萌乃
②柏木由紀   22高柳明音
③高城亜樹   23横山由依
④藤江れいな  24板野友美
⑤秋元才加   25石田晴香
⑥矢神久美   26片山陽加
⑦倉持明日香  27小野晴香
⑧高橋みなみ  28河西智美 
⑨宮澤佐江   29宮崎美穂 
⑩松井珠理奈  30前田亜美 
⑪大島優子   31北原里英 
⑫篠田麻里子  32出口陽
⑬小嶋陽菜   33木下有希子
⑭前田敦子   34小野恵令奈
⑮増田有華   35平田璃香子 
⑯松井咲子   36峯岸みなみ
⑰渡辺麻友   37大矢真那
⑱向田茉夏   38梅田彩佳
⑲小木曽汐莉  39古川愛李
⑳佐藤亜美菜  40仲谷明香

全員についてコメントしたいとこだけど、それはやめて全体の傾向。
あまり目立たないメンバーやSKEが上位にランクイン。細長い人(れな、ゆきりん、あきちゃ、れいにゃん)、面白い人(さやか、もっちー、たかみな、さえ、ゆうこ)が好きらしい。

というわけで、みなさんも是非やってみてくださいw



今回は以上~次回は劇場曲も含めてセットリストベスト◯◯!(何曲かは未定)

勉強会日記①













対デンマーク戦、日本代表勝った!!いやめでたい。

今日は勉強会が二つあったからそれについて。



①SIS(何の略か不明←K教えてくれw)

ネットを中心にメディア論を勉強する会に参加。
法学部ラウンジにてKとM、そしてK2と約3時間。

今回の課題書は、
東浩紀・濱野智史編『ised 情報社会の倫理と設計・倫理編』
の第1回、鈴木謙介「情報社会の倫理と民主主義の精神」。
なんか聞いたことあるような名前ですね、うん、うさんくさいw

本書は、GLOCOMで開催された「情報社会の倫理と設計についての学際的研究」という研究会(ised)の議事録。HPで覗いたことはあったけど読むのめんどくさいから忌避してたやつ。内容は情報技術が社会秩序に与える影響の分析と、情報社会に対する思想的視座の構想。

第1回鈴木謙介の回では、ネットを中心とする情報技術の発展が政治経済の分野で新たな「問題」を生み出していること、そしてそれら「問題」をめぐる対立は18世紀以降の社会思想上の対立図式から説明できることを述べた後に、情報社会における思想的立場を図式化し第2回以降の土台を作っている。

ここで挙げられている「問題」とは、政治では、ネット上での集合行為現象、すなわち、ネトウヨ的言説に象徴される「サイバーカスケード」(byキャス・サンスティーン)(-)と、新潟県中越地震の際の救援活動に見られる「創発性」(byハワード・ラインゴールド)(+)である。また経済では、違法コピーのネット流通という著作権上の問題だ。

勉強になったのはアダム・スミスについての誤解が解けたこと。すなわち、僕は「個々人が利己心に基づき行動した結果調和が生まれる」といった単純な「神の見えざる手」の理解をしていたわけだが、その理解は「そこでの利己心は内発的な道徳性により抑制されている」という前提を欠いていて不当だというわけ(『国富論』だけじゃなくて『道徳感情論』も読めってこと)。ここらへんはアマルティア・センが指摘し始めたらしいぜ。

議論になったのは、①ネット上での「サブ公共性」が現実での(大きな)公共性に接続しうるのか、どのようにするのかという点と、②価値オリエンテッドなアーキテクチャを構想・構築する際、誰がその価値を決めるのか、そこではネットでの「討議」は反映されるのかという点だった(他にも「アーキテクチャって何?」みたいなレベルで多数あり)。

第2回以降を読んでから、また考える。



②内々定者勉強会

月一開催の勉強会。今日はWとTが発表。

Wは「内々定取消の法的問題性」について最近の判例を題材に分かりやすく説明。プレゼンが上手だった(内々定先の特殊性に言及したオチが最高w)。

福岡地裁は内々定を(労働)契約とは認定しなかったが、信義則に基づいて債務不履行を理由に慰謝料の支払いを命じたらしい(不法行為で構成したのかも)が、これは全国初らしい。事実認定を見る限り、まあ確かにこの企業の対応はひどい。原告が既に働いているって点もあるし、他では認められないのかな。

Tは「行動経済学」について、いくつかの実験をしながら入門編をプレゼン。いやぁ、俺って合理的に考えられないんだなぁw

伝統的な経済学が前提とする合理性概念の修正ということらしい。比較政治学のゼミでも新制度論のアプローチをめぐって、アクターの合理性仮定は問題となる。読んだ論文では、H.サイモンの限定合理性概念が各アプローチの相異を相対化する鍵だったわけだが、今日学んだプロスペクト理論などを政治事象の分析(政治家行動がいいのかな)に応用できたりしないのかな。今度TやJに聞いてみよう。

多田洋介『行動経済学入門』読んでみようかな。



以上~色んな学問領域に手を突っ込むのは面白いね♪