2010/06/29

「僕たちの好きだったAKB革命」③



「緑茶、麦茶、ウーロン茶っ。でもやっぱりぃ~あきちゃ~~~~あっ!」
(あきちゃ自己紹介より)

AKB48からの新ユニット「フレンチキス」が結成された!(写真上)

秋元康はこのユニットを「同じ色にまとまるフレンチキスは、一番女の子っぽくて彼女にしたい、親にまで紹介したい3人組」と位置づけている。「似たモノ同士まとめる」。これは大人数アイドルのマネジメントにおいて鉄則!「ネギま!?」はこれがうまい。

ワタナベエンターテインメント所属の柏木由紀(写真中央)、高城亜樹(右)のユニットは予測していた。これに今年春、倉持明日香(左)の事務所移籍が決まり、予測が確信に変わる!総選挙では前二人がメディア選抜、もっちぃがアンダーガールズ上位に入り、全てのピースが揃った!頑張れ!

今回は引き続き総括。



第4章 AKB48とは・理論編

前章までは「AKB48の何が好きなのか」について論じた。本章では「AKB48をなぜ好きなのか」について自分の嗜好をできるだけ離れ論じたい。つまり、ここでの目的は

「AKB48はなぜ流行ったのか」

その理由を、プロデューサーの戦略とファンの消費行動の分析から明らかにすることである。

①戦略~「一点突破全面展開」と出口戦略

ここではAKB48を「AKB」と「48」に分けて考える。

「AKB」が秋葉原の頭文字なのは有名だが、「48」はなんなのかご存知か?

「48」は、メンバーが多数在籍したプロダクションoffice48の社長・芝幸太郎からきているとされる。当初24名だったメンバーは現在69名(研究生含む)に上るが、この大所帯はその偶然の出自にもかかわらず絶大な効果を生んでいる。

まず入口。

AKBファンに勧められてHPを見たことがある人はいないだろうか。そこで普通何をするかといえば、「好みの人がいるか」の品定めだ。これは何かに似ている…そう、友達の卒業アルバムを見ているときだ!友達の昔の姿を見て「変わってな~い」とか言いつつ、そんなことには正直全然興味がない。見てるのはただ、カワイイ子がいるかどうか。そして決まって「お気に入り」は少ない。が、ここで時たま「お前、それはない」的なチョイスをするヤツがいる。「お気に入り」は人それぞれなのだ。

「趣向の異なる人々を包摂するには多様性を以てするしかない」、すなわち「数打ちゃ皆に当たる」なのだ。AKB48には姉妹グループのSKE48SDN48があり、その合計人数は148人。これは男女同数・1クラス30人・5クラス編成のふた学年における女生徒の数に相当する。友達の卒アル二人分を見て、好みのタイプがいないなんてありえない!wこう考えると「48」は合理的とはまではいかなくとも、AKB48に関心を持ってもらうのに効果的な数なのだ。

次にトンネル内。

AKB48に興味を持った「新規」さんに「48」は3つの面から襲いかかる。

「探す」
卒アルの例えを使おう。個人写真で指名した娘(以下「推しメン」)は、部活や修学旅行のページにさしかかった瞬間、行方不明になる。あの娘が気になる「ファン」は「ウォーリーをさがせ」にとりかかる。「ああ、吹奏楽部だったんだ」「体育祭で泣いてんじゃん」。推しメンを探す中で、彼女たちの色んな面を知りイメージを膨らませていく。AKB48においてこの「ウォーリー現象」は、テレビ番組とライブにおいて顕著になる。メンバーはバラバラに番組に出演し、バラバラにステージを走り回る。彼女を捉えんと必死になっていくのだ。

「関係」
推しメンには47人の友達がいる。彼女たちそれぞれに見せる顔は異なり「皆の前ではリーダー、ある人には甘えん坊、ある人には泣き虫」と多様。劇場、TV、ラジオ、ブログ、ネット動画、雑誌、ポスターと多チャンネルを駆使するAKBのメディア戦略は、これら多様な顔を総合的に捉えることを可能にする。たまには嫌いにもなる。一方、47人は友達であると同時にライバルだ。推しメンはグループ内における相対的な位置において、常に競争にさらされている。これが中毒性の高い「成長物語」の基盤にもなっている(この点については後述)。

「群であり軍」
AKB48は毎日劇場公演を行うと同時に、各種メディアに出まくっている。これを可能にするのも人数の多さだ。あっちで出ているメンバーとこっちに出ているメンバーは違うが、どちらもAKB48。「群体」AKB48は神出鬼没で忍び寄ってくる。また、ライブの時は「軍隊」だ。厳しいレッスンを受けた47人の規律は高い。大会場後方からでも見えるその「行進」は将軍の御眼鏡にも叶うだろう(EXILEが増員したのもライブ集団だからでは?)。

最後に出口。

推しメンを見つけ、探し、「成長物語」(後述)に同化するなかでドップリはまっていくが、そんな熱気もいつかは冷める。嫌なところが見えたり、人気が出てきたりすると冷めてしまう。大事な要素である「変化」がその特徴ゆえに破綻を招いてしまう。ただ、推しメンに冷めたからといってAKB48に冷めるわけではない。思い出せ、3年B組のあの娘を!廊下で何度か見かけたバレー部のあの娘を!ここで起きるのがそう「推し変」だ。上述したようにメンバーは常に他のメンバーとの関係の上で活動するから、推しメンを応援すると必然的に他のメンバーにも目が向き、推し変が誘発されやすい構造になっているのだ。しかも、この推し変は一度にとどまらない。理論的には47回の推し変が可能だし、絶えず卒業や研究生からの補充があるので究極的には推し変は半永続する。つまり、一度はまるとしばらくはファンをやめられない。



長くなってしまった…一回で書ききれなかったから、理論編①戦略の「AKB」と②消費は次かきま~す♪

MゼミのK氏!「制服は邪魔なのか邪魔じゃないのか」についてちゃんと論じてくださいw

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