
夢。ここではないどこか。
先日、友人T、K、S、S2と映画「インセプション」を観た。
他人の夢に侵入して情報を盗む、アイディアを植えつける。
世界観とアクションの妙。
夢のなかで見る夢、の中で見る夢、の中で…。
階層性をもった夢の中、奥深く潜在意識まで潜り込んでいく。
夢と夢との関係性をカットで表現。映画的表現。
夢、ないし脳、ネットの世界が舞台の作品。
「マトリックス」「攻殻機動隊」等々、何を思い出すだろうか?
僕は…「パプリカ」。
死。どこか知らないところ。
先日、日本のアニメ監督今敏(こんさとし)さんが亡くなった。
「PERFECT BLUE」「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」「妄想代理人」
そして、「パプリカ」。好きなアニメばかり。
何が面白いか?
「パプリカ」では、DCミニという装置を通して夢を共有する。
精神病療法として用いられていたが、精神破壊テロに悪用され、
しまいには、誇大妄想家が暴走し夢が現実を侵食。大変なことに…。
フィクションとリアルが混ざる。
「パプリカ」では夢と現実、「千年女優」では映画と回想。
虚実ない混ぜの世界を描くアニメーションというフィクション。
リアルな筆致で描かれる幻想世界。
広告からディスプレイへ、鏡からTシャツへ。
軽妙に走り回るパプリカ…夢ってこうじゃなくちゃ。
今。ここ。
アニメは動く画、リアリティを獲得したフィクション。
一方でアニメはフィクション、リアルとは程遠いフィクション。
徹底したフィクションを描くことができる。
そこにリアリティはないかもしれない。
でも、それが「リアル」と交錯するとき、「リアル」が浮かび上がる。
その「リアル」もアニメというフィクションなんだけれど。
それを見てる自分がいる、「今ここ」というリアル。
今敏の世界。
☆
若くして膵臓がんで亡くなられた。残念。
ご冥福をお祈りします。
(H・ω・M)







